永野芽郁、海外映画祭に急きょ登壇 主演作『かくかくしかじか』カナダでスタンディングオベーション
俳優の永野芽郁が現地時間28日、カナダ・モントリオールで開催中の第29回ファンタジア国際映画祭に出席。コンペティション部門に正式招待されている主演映画『かくかくしかじか』の上映会に、原作者の東村アキコと急きょ登壇し、フランス語と流ちょうな英語であいさつした。
ファンタジア国際映画祭は、北米最大かつ最も影響力のあるジャンル映画祭として知られ、世界中から最新のジャンル映画が集結する。『かくかくしかじか』は、最優秀作品賞、監督賞、脚本賞などを選出する正式コンペ部門「Cheval Noir（シュバル・ノワール）コンペティション」に選出されており、惜しくも受賞は逃したものの、現地時間28日18時30分からの上映会に、永野と東村が急きょ駆けつけた。
登壇した永野は「ボンソワール（こんばんは）、永野芽郁です。今日は来てくれて本当にどうもありがとうございます。今日はぜひ映画を楽しんでいただけると嬉しいです」と満員の客席に向かってフランス語と英語であいさつ。海外映画祭初参加の東村は「Japanese Manga アーティストです。ACCO先生と呼んでください」と英語で自己紹介すると、観客席から「ACCO先生～！」と声が上がった。
二人はその後、一般客と写真撮影を行い、映画上映がスタート。上映終了後、会場ではスタンディングオベーションが起こった。鑑賞者とのQ＆Aで「東村先生自身を演じることは緊張したのではないか？」と聞かれた永野は、「東村さんが現場に来てくださっていたので、とにかく先生の真似ができたらいいなと思っていたのですが、先生のチャーミングさがモニターに映っていたらいいなと思います」と回答。東村も「永野芽郁という女優は素晴らしい、この人しかこの役をできる人はいなかったと改めて皆さんの反応を見て思いました。日本ではよく似ているって言われるんです」とコメントし、永野コールで会場を盛り上げた。
『かくかくしかじか』は、東村の同名自伝漫画を実写映画化した作品。故郷・宮崎、石川、東京を舞台に、漫画家を夢見るお調子者でぐうたらな女子高生・明子（永野）と、竹刀片手に怒号を飛ばしまくる“スパルタ” 絵画教師・日高先生（大泉洋）の9年間の日々がつづられる。5月16日に全国公開され、興行収入8億7,700万円、観客動員数66.4万人（7月28日現在）を突破しており、興収10億円に向けてロングラン上映が続いている。（編集部・倉本拓弥）
永野芽郁 コメント全文
ーー映画祭参加について
私自身、はじめての海外の映画祭だったので、どんな雰囲気なのかと緊張していましたが、モントリオールの劇場にきてくださったみなさんがすごくアットホームで、一気にモントリオールも大好きになりましたし、すごく良い思い出になりました。
ーー現地の反応
現地のみなさん、すごく盛り上がってくださって、やっぱり言葉の壁もあるのかなと思っていたんですが、私たちが日本語でお話してもみなさんすごく笑顔でずっと聞いてくださって、映画を心待ちにしてくださっていたんだなというのを、みなさんの反応から感じることができてとてもありがたかったです。
ーー作品の広がりについて
いや～、すごくうれしいです。でもやっぱり、この物語は東村アキコ先生の人生を描いている作品ですので、まずは、東村先生が生きてきた時間を私は演じることができてとても幸せでしたし、きっと世界共通で、みなさんにとって恩師だったり、尊敬する人がいるとおもうので、みなさんに共感していただきながら、世界中にどんどん響いていってほしいなと思います。