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「全スーパー戦隊展」約300体の立像に隠された粋な演出 “応援隊長”関智一&東映・中舘P、閉場後に秘蔵トーク

閉場後に1時間の濃密トーク!中舘充樹プロデューサー(左)&応援隊長の関智一(右)
閉場後に1時間の濃密トーク!中舘充樹プロデューサー(左)&応援隊長の関智一(右)

 現在開催中の「全スーパー戦隊展」で10日、東映特撮ファンクラブ(TTFC)会員限定イベント「情熱のシークレットナイト“『全スーパー戦隊展』応援隊長VSスーパー戦隊親善大使”~夏夜に渦巻く愛と夢~」が行われた。トークセッションには、展覧会応援隊長の関智一、展覧会プロデューサーを務める中舘充樹(東映)が出席し、閉場後の会場に集まったTTFC会員100人を前に、展覧会の企画から展示品にまつわる裏話を語った。

【画像】閉場後に展示品をじっくり堪能!シークレットナイトの様子

 閉場後の会場で開催される同イベントは、スーパー戦隊にまつわるスペシャルトークセッションに加えて、展示エリアやグッズ販売エリアを独占できるフリータイムが設けられている。チケットを購入したTTFC会員100人は、ここでしか聞けない秘蔵話はもちろん、普段は混雑している展覧会をほぼ貸切状態でじっくりと鑑賞することができる。

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 今年30周年を迎えた「超力戦隊オーレンジャー」を筆頭に、歴代スーパー戦隊シリーズに多数出演してきた関は、東映関連の仕事をする知人を経由して中舘プロデューサーと知り合い、「全スーパー戦隊展」の応援隊長として企画の初期段階から携わっている。「僕のコネクションを使って、いろいろな倉庫に眠っている過去戦隊の歴史に関わるものの調査をお願しますとお願いされて、『ぜひ協力を!』という形で、そこから始まりました」と当時を振り返る。

 関はミニチュアなどの調査だけでなく、東映本社にも何度も足を運び、展覧会の内容について打ち合わせを重ねたという。「最初の頃は、東映の部署に『こんにちは』と普通に入ってくるから、みんな『関さんが来た!』とびっくりしちゃって(笑)。だんだんと、それが日常の光景になっていきました」と中舘プロデューサーは笑いながら語った。

立像の前で行われたトークセッション

 「秘密戦隊ゴレンジャー」から始まったスーパー戦隊シリーズ50年間の歴史を網羅する同展覧会。中舘プロデューサーは「50年を『全スーパー戦隊展』という形でみなさまにどうお届けすれば、楽しんでいただけるかが最大のポイントでした」と明かし、関も「みなさんそれぞれに、世代の戦隊がいるじゃないですか。現在の戦隊がフィーチャーされるのは当たり前ですが、『自分の好きだった戦隊のものが何もない……』というのも嫌だったので、まずは各戦隊少なくとも1個は(展示品を)用意できるようにしようと、中舘さんがおっしゃっていました」と続く。

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 中舘プロデューサーが同展覧会で最も実現させたかったのが、今回の目玉でもある約300体の歴代ヒーロー立像だ。関は「僕が記憶してる中で、中舘さんが1番やりたかったのは、ひな壇のように(立像を並べて)、お客さんが独り占めできるような空間を作ること」と語り、話し合いの中で車や動物などモチーフ別に展示を検討していた裏話を披露。最終的には、各戦隊を時代括りで並べる形となった。

 トークセッションでは、ファンからの質問に回答するコーナーも設けられた。約300体の歴代ヒーロー立像には、追加戦士とは違う立ち位置である“番外戦士”も数体含まれており、ファンから選出基準について質問が投げかけられた。

約300体のヒーロー立像、並び順や証明演出にもこだわり!

 中舘プロデューサーは、会場で販売するグッズ用に約300体のヒーローを新規で取り下ろす際に、展示するヒーロー立像について話し合う場があったといい、「シグナルマン(『激走戦隊カーレンジャー』)は落選したけど、黒騎士(『星獣戦隊ギンガマン』)は入れようみたいな話になったんです」と告白。展示会スタッフの一人が黒騎士好きだったことが発覚すると、関は「みんなも好きなキャラクターを入れたかったら、東映に入ろう」とジョークを挟み、会場も大きな笑いに包まれた。

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 また、別のファンから立像の並び順に関する質問が飛び出すと、中舘プロデューサーは「今回、並び順はすごい論争が起きました。僕個人としては『ウォーリーをさがせ!』みたいに、(並び順を)バラバラにしたかったんです」と回答。「話し合いをしていくうちに、色が固まっちゃったりするなどの声が上がり、最終的には戦隊ごと、年代順にしましょうと、今の並びになりました」と裏話を明かした。

 さらに中舘プロデューサーは、立像展示に関して未発表だった粋な演出を初披露。「全スーパー戦隊作品の音楽が3分間に1回、丸2日ぐらいかけて流れる『スーパー戦隊ディスコタイム』というコーナーがあります。照明が変わってから、音楽が流れるのですが、その照明が変わる冒頭3秒ぐらいは、その主題歌のスーパー戦隊にスポットライトが当てられています。かなり大変だったので、ぜひこちらも見ていただきたい」とアピールすると、関は「軽はずみに並び位置を変えたら、大変なことになっちゃうね。『ゴレンジャー』の主題歌が流れるのに、ブンブンジャーに証明が当てられちゃったり(笑)」と反応していた。

立像っぽいポージングで記念撮影

 二人のトークは1時間に及び、関が集めた「ゴレンジャー」ペギー松山のヘルメットに関する壮絶な裏話、中舘プロデューサーが並行して手がけた「超クウガ展」(10月11日~名古屋会場開催)の苦労話、関が声の出演を果たした「オーレンジャー」当時のアフレコ秘話など、SNSには書けないようなディープな話題も飛び出した。また、関は来週放送の「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」の第26話にもゲスト出演予定で、「東映のプロデューサー役で出演します。どこか見覚えのあるグローブをして、宇宙刑事のコスプレっぽく見える格好で出てきますので、どういう活躍するかは楽しみにしていてください」とファンに呼びかけていた。

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 シークレットナイトは、11日、18日、24日、25日にも開催予定。関は18日にも登壇するほか、11日と24日はスーパー戦隊親善大使の松本寛也が出席し、25日は関と松本のダブル登壇日となる。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

「全スーパー戦隊展」東京ドームシティ プリズムホールにて8月27日(木)まで開催(他全国巡回予定)

前売券:2,500円(大人)/1,200円(小人)、当日券:2,700円(大人)/1,500円(小人)、「スーパー戦隊 Dream Greeting」チケット:6,700円※全て税込み

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