ピクサーファン必見！『星つなぎのエリオ』に隠されたイースターエッグを解説

　公開中のディズニー＆ピクサー最新作『星つなぎのエリオ』は、孤独な少年エリオが宇宙で本当の居場所と大切なつながりを見つける感動の物語。実は本作には、ピクサー作品おなじみの遊び心あふれるイースターエッグが多数隠されている。この記事では、『トイ・ストーリー』や『リメンバー・ミー』など、ピクサーの過去作にまつわる7つのイースターエッグについて解説する 。

【動画】ピクサーボールが確認できる『星つなぎのエリオ』本編映像

　まず初めに紹介するのは、ピクサーのシンボルである赤い星と青のラインが入った黄色いボールで、ほぼすべてのピクサー作品に登場するおなじみのアイテム「ピクサーボール」。本作では、主人公エリオが様々な星の代表が集うコミュニバースにたどり着き、ハイテクお助けコンピューターのウゥゥゥゥにX線検査される時に履いている“ボクサーパンツの柄”として登場する。ピクサーのアニメーターたちが学んだカリフォルニア芸術大学の教室番号に由来する“A113”も、ほぼすべてのピクサー作品に登場する記号。本作では、エリオのリュックにつけられたワッペンとして確認できる。エリオのリュックには、『トイ・ストーリー』シリーズに登場するピザレストラン「ピザ・プラネット」の惑星のワッペンも付いており、この2つは日本版ティザーポスターにも描かれている。さらにエリオの机のおもちゃの中には、『トイ・ストーリー4』で移動遊園地の射的の景品としてダッキー＆バニーと一緒に並んでいたロケットのおもちゃも登場する。

　『リメンバー・ミー』と同じ制作陣が手掛ける本作には、同作にまつわるイースターエッグも多数見られる。エリオとその叔母オルガが暮らす家では、亡くなった両親の写真が置かれた祭壇の上に、『リメンバー・ミー』で死者を導く道しるべとなったマリーゴールドの花や、死者の日のお祝いで飾られる美しい切り絵パペルピカドが飾られ、またエリオの部屋には、日本版で渡辺直美が声を演じた情熱的な芸術家フリーダ・カーロが劇中で描いた絵がポスターとして貼られている。ほかにも、エリオの部屋にあるUFO目撃情報を記したポスターには、『ウォーリー』に登場した豪華宇宙客船アクシオムが未確認飛行物体として描かれている。

　そして、本作に登場する液状コンピューターのウゥゥゥゥは、実は2023年公開の『マイ・エレメント』にもすでに登場していたという。主人公のエンバーとウェイドが観戦するガスケットボールの試合のシーンで、水のエレメントたちに紛れて一瞬だけ映り込んでいるそうで、その映像はディズニー・スタジオの公式SNSにもアップされている。

　今回紹介したイースターエッグ以外にも、『星つなぎのエリオ』にはピクサーにまつわる隠しネタがたくさん登場している。すでに鑑賞した人もこれから観る人も、隠された秘密を探してみてはいかがだろうか。（加賀美光希）