蒔田彩珠が主演、性がタブー視された世界『消滅世界』11月28日に公開決定!主題歌と劇伴はD.A.N.に

芥川賞作家・村田沙耶香のベストセラー小説を同名タイトルで実写映画化し蒔田彩珠が主演を務める『消滅世界』の公開日が11月28日(金)に決定した。同時にD.A.N.が音楽を担当することも明らかになった。D.A.N.は主題歌と劇伴(劇中音楽のこと)を手掛ける。
『消滅世界』の同名原作は、『コンビニ人間』(現在累計170万部を超える芥川賞受賞作)の著者・村田沙耶香が2015年に発表した長編小説。“性”が消えゆく未来で、恋愛や結婚、家族のあり方が大きく揺らぐ世界を舞台に、主人公・雨音の葛藤と成長を描く。監督・脚本を務めるのは映像ディレクター・川村誠。主演は是枝裕和監督作『万引き家族』での演技が高く評価され、連続テレビ小説「おかえりモネ」などでもその存在感が話題となった蒔田彩珠が務める。共演に柳俊太郎、恒松祐里、結木滉星、清水尚弥、霧島れいか、眞島秀和ら実力派が揃い、近未来社会のなかで揺れる人間模様をリアルに描き出す。
音楽を担当するD.A.N.(ダン)は、今年でデビュー10周年を迎えたロックバンド。James BlakeやThe xxの来日公演でオープニングアクトを務め、FUJI ROCK FESTIVALにも3度出演するなど、ジャンルを越えた音楽性で注目されてきた。D.A.N.は主題歌だけでなく劇伴も手がけており、観客を作品の深層へと誘う構成になっているという。(編集部・下村麻美)
監督とD.A.N.のコメントは以下のとおり
【音楽:D.A.N.】
この度、D.A.N.は主題歌とサウンドトラックを担当させて頂きました。不透明な未来にむけて、少しでも希望を感じられるように音を紡ぎました。この貴重な機会に心から感謝します。
【監督:川村誠】
彼らが描く現代≒ディストピアの中にある退廃的な美しさに、長い間、喩えようもなく憧れていました。先走る自分の思いに応えてくださり、ライブ活動休止中の時間とエネルギーを映画のために注ぎ、共有した感情や断片を音像化してくれたその作品に、深く心揺さぶられました。D.A.N.が奏でる音は、常に言葉の奥にある“感情”そのものでした。正常と異常の狭間で揺れる主人公の心、性への衝動、存在の儚さ──それらすべてを音楽が内包し、映像に新たな力を与えてくれました。人が葛藤し、もがき続けることの美しさや、行き場のない欲望のグルーヴ。それが終末のような世界に差す一筋の光になったことに、心から感謝しています。


