【ネタバレ】『バレリーナ』結末はキアヌ・リーヴス発案だった 『ジョン・ウィック』2作目にオマージュ捧げる

『ジョン・ウィック』シリーズ初のスピンオフ映画『バレリーナ:The World of John Wick』(全国公開中)の結末は、メインシリーズの主人公ジョン・ウィックを演じるキアヌ・リーヴスの発案であると、メガホンを取ったレン・ワイズマン監督がTechRadarに明かした。(以下、映画のネタバレを含みます)
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ロシア系犯罪組織「ルスカ・ロマ」で育てられた女性暗殺者イヴ・マカロ(アナ・デ・アルマス)を主人公とする本作。時系列は3作目『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019)と4作目『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023)の間で、キアヌふんするジョン・ウィックも再登場する。
イヴは殺された父親の復讐を果たすため、ルスカ・ロマの掟に背き、暗殺教団の指導者を手にかけた。エンディングでは、バレリーナとして表舞台に立つ元候補生の姿を見守るイヴに懸賞金がかけられ、殺し屋たちの携帯電話に一斉連絡が入る。裏社会で追われる身となったイヴは、非常口から静かに劇場を後にした。
シリーズファンであれば、この結末が2作目『ジョン・ウィック:チャプター2』(2017)のラストと似ていることに気づくだろう。同作のラストでは、コンチネンタル・ホテルでの“不殺の掟”を破ったジョン・ウィックが主席連合から追放され、世界中の殺し屋たちから命を狙われることになった。
ワイズマン監督は、『バレリーナ』におけるキアヌの出演シーンを撮り終える段階で、映画の結末について話し合ったという。「あのラストは完全にキアヌの発案です。彼は『チャプター2』の最後の瞬間に呼応する形にしたいと考えていました」と2作目にオマージュを捧げながら、シリーズ全体のテーマである「すべての行動に結果が伴う」をスピンオフでも貫きたい狙いがあったと明かした。
『バレリーナ』にはすでに続編の構想があると、ワイズマン監督が Entertainment Weekly に認めている。イヴに懸賞金をかけたのは誰なのか。映画の結末は彼女の新たな戦いの幕開けを示唆しているとも捉えられる。ワイズマン監督も「まずは観客の反応が知りたいです。イヴを追っているのが誰なのか、ファンがいろいろと推測してくれることを期待しています。実際、私たちもそれが誰なのかは、まだ明かしていませんから」と意味深なコメントを残している。(編集部・倉本拓弥)


