「べらぼう」生田斗真の変装に戦慄「米がなければ犬を食えと…」

横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)の24日放送・第32回では、劇中でヒールとして描かれている一橋治済(生田斗真)の謀略がエスカレートし、とあるシーンで視聴者を仰天させた。
第32回「新之助の義」は、新之助(井之脇海)の妻おふく(小野花梨)と生まれたばかりのとよ坊が押し込みにあい、殺されてからの展開。蔦重(横浜流星)は新之助を訪ねると、救い米が出たことを知る。蔦重は意次(渡辺謙)の対策が功を奏したと言うが、長屋の住民たちから思わぬ反発にあい、民と田沼の狭間で苦悩する。
止まらぬ米の値の高騰に苦しむ民たちが「世の悪いことはすべて田沼のせい」と殺気立つなか、十代将軍・家治(眞島秀和)が薨去したことにより後ろ盾を失い失脚した意次。一方で、“木綿小僧”(=松平定信)が気に食わない高岳(冨永愛)、保身に動く松平康福(相島一之)らの考えから意次が再び登城し、“裏の老中首座”として返り咲き。意次は対立していた松平定信(井上祐貴)との駆け引きでお救い米の手配と引き換えに将軍後見の座を約束。しかし、意次を恨む定信の策略なのか米の手配は果たされず、各地で広がりつつある打ちこわしが江戸でも起きようとしていた。
お救い米が届くはずだった日。民たちによる暴動が起き、一触即発の事態に蔦重が青ざめる中、とある男と物乞いが民たちの怒りを煽るように「米がなければ犬を食え??犬を食えとは~!」「まことにそんなことを言われたのか?」「そこのお侍様が……」「俺達には犬をつかまえて食えと!食えと~!」と会話を交わす。男は、平賀源内(安田顕)や田沼意知(宮沢氷魚)の死への関与が疑われていた“丈右衛門だった男”(矢野聖人)。そして物乞いは何と治済で、ネットでは「治済だった?」「怖っ」「おい?」「なんでいるw」「ここまでするか?」「いくらなんでもやりすぎ」「とうとう自らお出ましになるとは」「ラスボスが最前線に出てくるとは…」と驚きの声が続々。
“丈右衛門だった男”をマークしていた蔦重は不安に駆られるが、新之助はまんまとその言葉に乗せられ「お上のお考え、しかと受け取った!」と決意表明。糸が切れてしまったかのような新之助に「新さんダメだ…」「早まっちゃダメだよ」と先行きを不安視する声が寄せられた。
徳川治貞(高橋英樹)に「失念しておりました」発言で空気をピりつかせたり、将軍家が守ってきたしきたりを平然と「破れ」と言い放ったり危うさを覗かせる治済。前の場面では、かねてから癒着が噂されていた家斉(城桧吏)の乳母・大崎(映美くらら)と会話を交わす場面もあり、「この一連…そもそもあの女狐(高岳)の浅知恵で始まったものかと…」(大崎)「なるほどのう……」(治済)と穏やかではない様子。そこで大崎は治済から箱を受け取ると中身を確かめ、「かしこまりました」とニヤリ。視聴者の間では「やはりここがつながってた」「やはり手下だったのね!」「このライン怖すぎる」「高岳もロックオンされた」とざわざわ。家治が大崎らがあつらえた醍醐を食したのちにわかに体調を崩したことから、箱の中身が「毒か?」「また誰か死ぬのか?」と注目を浴びている。
「べらぼう」公式サイトの人物紹介で、大崎は「家斉の将軍就任後、大奥で絶大な権力を持ったといわれる」と紹介されていることから今後も暗躍が続きそうだ。(石川友里恵)


