高良健吾、役紹介だけで客席大ウケ「初めての経験かも」個性派キャラとの出会いに感謝

俳優の高良健吾が30日、新宿ピカデリーで行われた映画『海辺へ行く道』の公開記念舞台あいさつに、主演を務める原田琥之佑のほか、唐田えりか、菅原小春、蒼井旬、中須翔真、山崎七海(「崎」は「たつさき」)、新津ちせ、坂井真紀、宮藤官九郎、横浜聡子監督と共に登壇。高良は、役柄を紹介するだけで笑いが起こる客席に「初めての経験かも……」と目を輝かせていた。
本作は、三好銀の漫画「海辺へ行く道」シリーズを原作に『いとみち』などの横浜聡子が実写映画化。14歳の美術部員の奏介(原田)とその仲間たちが、夏休み中にあやしげな大人たちから不思議な依頼を次々と受けることから起こる出来事を描く。
【画像】すっかり大きく!新津ちせも登壇『海辺へ行く道』公開記念舞台あいさつ
高良が演じたのは、奏介が住む街にやってきた包丁売りの男・高岡。劇中では流ちょうにトークを繰り広げ包丁を売っていく個性あふれるキャラクターで、司会者が役名を告げると、会場からは大きな笑い声が。高良は「役の紹介で笑っていただいたのは、初めての経験かもしれません」と目を輝かせると「そういう役に出会えてとても嬉しいです」としみじみ語る。
高良にとって横浜監督とのタッグは念願だったようで「ずっと好きで作品を観ていたので、今回オファーをいただいたときは本当に嬉しかった」と振り返ると「僕のなかでは“ジャンル横浜聡子さん”というぐらい」と唯一無二の存在であることを強調する。そんななか臨んだ現場で高良は「僕は関西弁の役だったのですが、横浜さんは『エセでいいです』と。自由に任せてくれる感じがとても良かった」とさらに魅了されたという。
高良が演じた高岡以外にも、本作に登場する大人たちは個性的なキャラクターばかりで横浜ワールド全開。かなりの強敵ぞろいのなか、主演を務めた原田に対して横浜監督は「本当に魅力的で個性的な皆さんが出ている映画の中で、原田君が沈んでしまうのではないかと心配していたときもあったのですが、出来上がった映画を観て、そんな強いキャラクターの間を、抗うことなく上手く泳ぎ渡ってくれました。本当に素晴らしかった」と称賛する。
800人のオーディションを勝ち抜き主役の座を得た原田は横浜監督の言葉に「ありがとうございます」とはにかむと「この作品は、子供たち以上にはしゃいでいる大人との対比が魅力だと思っています。そして何よりも、小豆島の綺麗なロケーションが素晴らしく、自分の新たな代表作が増えたなと思っています」と胸を張っていた。(磯部正和)
映画『海辺へ行く道』は新宿ピカデリーほか全国公開中


