『8番出口』『九龍ジェネリックロマンス』で強烈な存在感!23歳・花瀬琴音に注目

二宮和也主演のスリラー『8番出口』と、吉岡里帆&水上恒司ダブル主演の恋愛ミステリー『九龍ジェネリックロマンス』と2本の映画が公開中の花瀬琴音(23)。映像作品でのキャリアはまだ日が浅いながら、両作とも強烈なインパクトを放っている。
【画像】小黒の再現度の高さ話題!『九龍ジェネリックロマンス』
『8番出口』『九龍ジェネリックロマンス』はいずれも同日(8月29日)に公開。花瀬は『8番出口』では役名すらない謎めいた少女に。ゲームクリエイターの KOTAKE CREATE が制作した異変探しゲームを原作にしたスリラーで、無限にループする地下通路に閉じ込められた主人公(二宮)が、ひたすら8番出口を目指して異変探しを繰り広げていく……というもの。主な登場人物はわずか5人で、花瀬演じるキャラクターの設定は伏せられており、出演シーンはわずかながらSNSでは「怖い」「出自が気になる」「女子高生役の子の演技すごかった」と目を奪われた観客の声が寄せられている。
『九龍ジェネリックロマンス』は、映画『恋は雨上がりのように』の原作などで知られる眉月じゅんの同名漫画が原作。香港の九龍を舞台に、不動産屋社員で働く過去の記憶がない鯨井令子(吉岡)と、誰にも明かせない過去をもつ工藤発(水上)の数奇な恋愛模様を描くストーリーで、花瀬は九龍のあらゆる店でアルバイトをする小黒を好演。令子や工藤とは顔見知りの設定で、画面に現れると場が明るくなるムードメーカー的存在をコミカルかつ愛らしく演じ、「イメージ完璧」「小黒の再現度は素晴らしかった」「解釈一致すぎた」「変幻自在」など原作ファンからも好評を博している。
花瀬は、2023年公開の『遠いところ』(工藤将亮監督)で映画初主演。同作では、夫の暴力など過酷な現実に苦しむ沖縄在住の17歳の女性を熱演し、早くも第37回高崎映画祭最優秀新人俳優賞、第33回日本映画批評家大賞新人女優賞受賞などの快挙を成し遂げた。舞台での経験が豊富で、「東京リベンジャーズ」シリーズではヒロインに抜擢。テレビドラマでは「下剋上アイドル」(2017・主演)、「異物-アナザーストーリー-」(2023・主演)などがあり、映画では『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』(2024)、『六人の嘘つきな大学生』(2024)、『夏の砂の上』(公開中)などがある。新海誠監督のアニメーション映画『すずめの戸締まり』では、愛媛を訪れたヒロイン・すずめ(原菜乃華)が出会う同い年の快活な少女・海部千果の声を担当した。(編集部・石井百合子)


