二階堂ふみ、結婚発表後初 報道陣の前に登場 妥協なしの撮影振り返る

女優の二階堂ふみが6日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画『遠い山なみの光』公開記念舞台あいさつに、主演を務める広瀬すずをはじめ、吉田羊、鈴木碧桜、石川慶監督と共に登壇。8月10日にお笑いタレント・カズレーザーとの結婚を発表してから、初の報道陣の前への登場となった。
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本作は、作家カズオ・イシグロが太平洋戦争終戦直後の長崎と1980年代のイギリスを舞台に描いた長編デビュー小説を、『ある男』などの石川慶監督が映画化したヒューマンミステリー。戦後にイギリスに渡ってきた長崎出身の女性・悦子(広瀬)が、若いころに長崎で知り合った謎めいた女性・佐知子(二階堂)との不思議な縁を語る。
ワインレッドのノースリーブのドレスで登場した二階堂は、大きな拍手に迎えられると、ちょうど1年前の夏の撮影を振り返り「昨年の夏もとても暑く、スタッフさんもキャストたちも大変だったんです」と語ると「でも、石川監督が妥協なく、とても丁寧に一つ一つのシーンを作っていた現場でした。完成した映画を観たとき、そういった雰囲気がスクリーンに映っていたなと感じられて嬉しかったです」と笑顔を見せていた。
1950年代の女性を好演した二階堂は「50年代に作られた映画が好きで観ていました。名だたる名優の方々の演技なども参考にしていたのですが、どちらかというとそれよりも、ドキュメンタリーなどを観て、当時を生きていた人たちがどういう生活をしていたのかを大切にしていました」と役へのアプローチ方法を述べていた。
また撮影の舞台となった長崎について、二階堂は「高校生の修学旅行が長崎で、自由時間に一人で長崎の街を歩いたんです」と切り出すと「グラバー園から大浦天主堂などを回ると、一つ一つがそこに住んでいる生活が垣間見えたんです。それがすごく、思い出でした。その時からこの作品へのご縁が始まっていたのかなと思いました」と運命的な巡りあわせの作品だったことを明かしていた。(磯部正和)


