松村北斗&今田美桜主演で東野圭吾「白鳥とコウモリ」映画化 殺人事件の被害者遺族と加害者家族の苦悩描く

東野圭吾のミステリー小説を松村北斗(SixTONES)と今田美桜のダブル主演で映画化する『白鳥とコウモリ』が9月4日に公開されることが明らかになった。善良な弁護士が刺殺された事件の被害者遺族と加害者家族の苦悩を描くストーリーで、松村は容疑者の息子を、今田は被害者の娘を演じる。監督は、『あゝ、荒野』(2017)や『正欲』(2023)などの岸善幸。脚本を、『ある男』(2022)や『愚か者の身分』(2025)などの向井康介が務める。
原作は、シリーズ累計発行部数150万部突破する同名小説。『白夜行』『手紙』などの系譜を継ぎ、罪と罰をテーマに描いた作品で、東野自身も「今後の目標は、この作品を超えることです」と自信をのぞかせている。善良な弁護士が刺殺され、「私がやりました。“すべての事件”の犯人は私です」という一人の男が容疑者として浮上。その自供により事件は解決したはずだったが、容疑者の息子・倉木和真(松村北斗)と、被害者の娘・白石美令(今田美桜)は、互いの父の言動に違和感を抱く。
主演には、『ファーストキス 1ST KISS』(2025)、『秒速5センチメートル』(2025)が大ヒットし、第49回日本アカデミー賞で優秀主演男優と助演男優賞を受賞した松村北斗と、連続テレビ小説「あんぱん」でヒロインを演じ幅広い支持を集め、朝ドラ出演後初の映画主演となる今田美桜が決定。事件の真相を追う容疑者の息子と被害者の娘にふんし、出会ってはいけないふたりが手を取り合った時、物語は新たな局面へと動き出す。
松村は出演にあたり「出演のお話をいただいた時、東野圭吾さんの世界観に入れるのが楽しみでした。私が演じる倉木和真という役柄は、父に対して特別な感情を抱いています。「心から平和に生きてほしい」と願っていた人を疑わなければならない辛さを表現することが、演じるうえで大切な部分だと考えていました。奥行きのある演出をされる岸監督をはじめ、スタッフの方々の力を借りながら、撮影に臨んでいます。本作は入口から出口まで没入して、皆さんと共に考えながら観ていただけると思います。人の想いが生み出すミステリー、かなり見応えのある作品です」とコメント。
今田は「ストーリーの展開が本当に面白くて、原作を読んでいて没入しました。白石美令という役は、凛として冷静に物事を見ている女性だと思います。情報が溢れている今の時代に、他人の意見に流されずに自分が疑問に思ったことを貫き通すことができる彼女にとても力を感じました。ミステリーでありながら、二人を応援したくなるような物語です。最後の展開はすごく驚きがありながらも、切なく温かい気持ちになれる作品です。岸監督の穏やかな人柄が伝わった安心感のある現場で、その魅力をしっかり伝えられるように頑張ります」と意気込みを語る。
監督の岸は「事件はなぜ起こったのか、加害者の息子と被害者の娘は「本当のことを知るため」に出会ってしまう。東野さんが原作に込めた深く悲しいテーマを、どのように映像化すべきなのか。模索を続けながらのぞんだ撮影でしたが、松村北斗さん、今田美桜さんの演技、その多彩な感情表現を目の当たりにするうちに、輪郭がくっきりと浮かび上がってきました。主演のお二人をはじめ、キャストの皆さんの息をのむような演技にも支えられ、撮影は順調に進んでいます。たくさんの人がこの作品に出会い、感じてもらえたら何よりも幸せです」、原作者・東野は「殺人事件を扱ったミステリ小説の多くは、犯人が判明することによって幕を閉じます。しかし本作はそこが始まりで、被害者遺族と加害者家族の苦悩がストーリーの中心となっています。かなり複雑な構造で、太さや光沢、硬さなどまるで千差万別な糸が編み込まれた織物のようなものです。その糸を一旦解きほぐし、映像として編み直したらどんなものが出来上がるのか、今からとても楽しみです」と語っている。(石川友里恵)


