『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』2週連続で全米1位!アニメ映画最大のヒット作に
全米ボックスオフィス考

先週末(9月19日~9月21日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が興行収入1,730万3,707ドル(約26億円)を上げ、初登場から2週連続となる首位に輝いた。累計興収は1億473万3,741ドル(約157億円)となり、全米では1999年に公開された『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』(最終興収8,574万4,662ドル・約129億円)を早くも抜き、アニメ映画として最大のヒット作となった。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル150円計算)
【画像】チャニング・テイタム、12歳の娘と『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』LAプレミアに
前週比75.5%ダウンと落ち込みは激しいものの、『アス』のジョーダン・ピール製作ホラー『ヒム(原題) / Him』やマーゴット・ロビー&コリン・ファレル共演のロマンチックファンタジー『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』といった初登場組を抑えて1位の座を守るには十分な数字だった。
CNNによると、2000年以降、アメリカでは100本以上のアニメ映画が公開されたが、興収5,000万ドル(約75億円)に到達できた作品はゼロ。しかし今、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』の予想を上回る大ヒットを受け、業界はアニメ映画の可能性について再考せざるを得ない状況になっているのだという。昨年の Vox Media and Polygon の調査では、アメリカのZ世代の42%が毎週アニメを観ていることも判明しており、アニメはもはやアメリカにおいてそうニッチな市場ではなくなっている。
若きアスリートが伝説のチャンピオンとのトレーニングに招かれたことから恐怖の世界に落ちていくさまを描いたホラー『ヒム(原題)』は興収1,325万1,560(約20億円)で2位、久石譲のハリウッド映画音楽デビュー作でもあるコゴナダ監督の『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』は興収325万2,578ドル(約4億9,000万円)で6位デビューといずれも苦戦している。(編集部・市川遥)
9月19日~9月21日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(1)『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
2(初)『ヒム(原題) / Him』
3(2)『死霊館 最後の儀式』
4(3)『ダウントン・アビー:ザ・グランド・フィナーレ(原題) / Downton Abbey: The Grand Finale』
5(4)『ザ・ロング・ウォーク(原題) / The Long Walk』
6(初)『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』
7(初)『ザ・シニア(原題) / The Senior』
8(5・再上映)『トイ・ストーリー』
9(初)『サイト&サウンド・プレゼンツ:ノア・ライブ(原題) / Sight & Sound Presents: NOAH Live』
10(6)『ウェポンズ(原題) / Weapons』


