劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 (2025):映画短評
ライター2人の平均評価: 4
没入感の高さが成功のカギ
とにかくufotableによるアニメのクオリティが凄まじい。激しいアクション、技のビジュアル、奥行きのある緻密な背景、迫力のある劇伴音楽などが相まって、没入感の高い映像になっている。ストーリー構成は原作に忠実かつ非常にシンプルなので、この没入感の高さが成功のカギと言える。原作を読んでストーリーを知っていても、映画館で観たくなる作品だと思わせた時点で勝ち。その上、原作を読み解いた上で加えられた細かな演出なども施されているため、二度三度のリピート鑑賞にも向いている。あとは「楽しかった」「泣けた」だけでなく、「強さで人を守れることができるのか」というテーマを語り合ってもらえればとも思う。
本気の第一章!数字にも期待!!
いよいよ開幕した『鬼滅の刃』最終章三部作。第一章から2時間半超の上映時間で、原作のクライマックスを描き切るぞ!という作り手の気概を感じます。また最終決戦の舞台の”無限城”は大画面にとても映えるものになっています。原作の隙間を埋めるアレンジもあって原作既読組にも楽しい構造に。タイトル通りメインは対猗窩座戦ですが、やはり映画というフォーマットで描かれたことで見応えたっぷり。そしてどうしても意識するのが興行収入。『無限列車編』の半分でも200億円を超えるという記録的なヒットに。夏休みの三連休から始まるという絶好の興行日程、どこまで数字を伸ばしてくれるか楽しみです。





















