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瀧内公美、東京国際映画祭は「新しい原石を探す場所」コンペ部門の注目4本をピックアップ

第38回東京国際映画祭

東京国際映画祭フェスティバル・ナビゲーターの瀧内公美
東京国際映画祭フェスティバル・ナビゲーターの瀧内公美

 第38回東京国際映画祭のフェスティバル・ナビゲーターに就任した女優の瀧内公美が1日、東京ミッドタウン日比谷の BASE Q HALL にて開催されたラインナップ発表記者会見に出席し、「新しい原石を探す場所」と映画祭への期待を述べた。

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 瀧内といえば、昨年の東京国際映画祭コンペティション部門で東京グランプリを受賞した『』や、Nippon Cinema Now 部門の『レイブンズ』などに出演しており、本映画祭への所縁が深い。瀧内は「デビュー当時からずっと東京国際映画祭には足しげく通い続けてきた映画祭だったので、お話をいただいたときは、青天の霹靂でした。本当にありがたく嬉しく、そして緊張しています」と笑顔を見せる。

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 東京国際映画祭について瀧内は「皆さん映画祭というと、カンヌ、ベネチア、ベルリンなどを思い浮かべるかもしれませんが、FIAPF(国際映画製作者連盟)が認定した12の映画祭というものがありまして、その中の1つに東京国際映画祭は入っています。アジアでは、インドのゴア、中国の上海、そして日本の東京。アジア最高峰の映画祭だと認識しています」と述べると「アジアから世界へ……というイメージが非常にあり、先駆者的な、歴史の深い映画祭だなというイメージがあります」と語った。

 ナビゲーターという役割については「何をするんだろう」とまだ実感が湧いていないそうで、注目作品については「コンペでは、パールフィ・ジョルジ監督の『雌鶏』、私が過去にお世話になりました中川龍太郎監督の『恒星の向こう側』、そして『パレスチナ36』。またアジアの未来部門の『遥か東の中心で』。この4本は絶対に観たいなと思っています」と目を輝かせる。

 質疑応答では海外メディアから「なぜ『パレスチナ36』を観たいのか」という質問が投げかけられると、瀧内は「日本ではなかなか俳優が政治的なことを発言するのは難しい部分がありますが……」と切り出しつつ、「内容的に劇場で公開できるか分からないような作品を中心に見て行きたいと思ったんです」と語っていた。

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コンペ部門に出品された『金髪』坂下雄一郎監督と『恒星の向こう側』 中川龍太郎監督との3ショット

 また瀧内は「国内で上映することが難しい作品を観られる醍醐味がありますし、新しい作家との出会いの場所だと認識しています。映画祭に通って『この監督は素敵だな』と思う映画を見つけ、またその作品が劇場公開されたら『観に行きたいな』と思うような、新しい原石を探す場所です」と映画祭の意義を述べていた。 

 今年のコンペティション部門審査委員長には、イタリアのジャーナリスト&作家のカルロ・シャトリアンが就任。イタリア各地の映画祭でプログラマーを務め、2013年から2018年までロカルノ国際映画祭、2020年から2024年にはベルリン国際映画祭のアーティスティック・ディレクターを担当している。

 記者会見には、瀧内のほか、安藤裕康(東京国際映画祭チェアマン)、市山尚三(プログラミング・ディレクター)、石坂健治(シニア・プログラマー)、藤津亮太(「アニメーション部門」 プログラミング・アドバイザー)、アンドリヤナ・ツヴェトコビッチ(「ウィメンズ・エンパワーメント部門」シニア・プログラマー)も参加した。(磯部正和)

第38回東京国際映画祭は10月27日~11月5日まで、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催

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