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岸井ゆきのと浅野忠信が初共演!川上未映子原作映画『すべて真夜中の恋人たち』公開決定

左から、岨手由貴子監督、岸井ゆきの、浅野忠信、原作の川上未映子
左から、岨手由貴子監督、岸井ゆきの、浅野忠信、原作の川上未映子 - (C) 2026『すべて真夜中の恋人たち』製作委員会

 芥川賞作家・川上未映子による同名小説を主演・岸井ゆきの、共演・浅野忠信で実写化する映画『すべて真夜中の恋人たち』が、2026年に公開されることが決まった。監督は『あのこは貴族』の岨手由貴子が務める。

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 原作は、2008年「乳と卵」で芥川賞、2019年「夏物語」で毎日出版文化賞を受賞した川上による初の恋愛小説。2011年の発行以来、女性から圧倒的な共感を集め、全米批評家協会賞小説部門に日本人として初めてノミネートされるなど、海外でも高く評価されている。そして今回、川上にとって初の長編小説の映像化となる。

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 本作は、人との関わりを拒んで孤独に生きてきたフリーの校閲者・入江冬子が、年上の男性・三束と出会い、自らの孤独や感情と向き合う物語。主人公・冬子を演じるのは、『ケイコ 目を澄ませて』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した岸井。岸井は、原作小説のファンだったことを明かし、不安を感じながらも「この物語が映像として立ち上がるとき、冬子として立っていたい」と出演を決意した。冬子と交流を深める物理教師・三束役は、配信ドラマ「SHOGUN 将軍」でゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞した浅野が務める。日本映画界を牽引する二人の初共演が実現し、日常で偶然出会う冬子と三束の繊細な距離感を表現する。キャストと監督、原作者のコメント全文は以下の通り。(加賀美光希)

岸井ゆきの:入江冬子役

川上未映子さんの小説が大好きで、様々な媒体でお話しさせていただくほどでした。
「すべて真夜中の恋人たち」は、私の中であまりにも完成されていて、映画になることもその主人公を担うのも不安が大きく難しいと感じましたが、この物語が映像として立ち上がるとき、冬子として立っていたいと思いました。
大好きな原作の文字のイメージから抜け出すのには試行錯誤しましたが、目の前にいる監督やスタッフと今そこに在るものを信じて、16ミリフィルムに閉じ込めることが出来ました。
原作を愛するすべてのみなさまにもう一度冬子に出会っていただきたく、まだ冬子を知らないみなさまには、この世界を知ってほしいです。

浅野忠信:三束役

『すべて真夜中の恋人たち』公開決定! とても嬉しいです!
三束さんという役を演じるにあたり、彼の秘密をとことん考えました。
しかしこの役をより確かなものにできたのは岸井ゆきのさんが演じる入江冬子さんがいたからです。
そして岨手由貴子監督に自分の作った三束さんを理解していただき共にフィルム撮影できる事でより深く作品を表現できたと思っています。

監督・脚本:岨手由貴子

はじめて原作小説を読んだときのこと、岸井さんや浅野さんにお会いしたときのこと、ロケハン中や夜の会議室であれこれ構想したこと。そんなひとつひとつの断片が確かな線を結んで、ようやく一本の映画が完成しました。
映画をつくるたびに感じるのですが、企画段階から完成に至るまでに交わされたあらゆる会話が、いつも重要な気づきを与えてくれて、どこへ向かうべきかの道しるべになってくれます。
この素晴らしい原作に魅せられたスタッフ、キャストとの出合いが、映画『すべて真夜中の恋人たち』をつくりあげました。
公開までまだ少しありますが、多くの方に観てほしいし、この物語について話してほしい。
その日が待ち遠しくて仕方がありません。

原作:川上未映子

世界中の読者から、この作品への心のこもった感想を受けとるたびに、まるで青白い炎にふれているような気持ちになります。岨手監督によって、そして岸井ゆきのさん、浅野忠信さんが演じる冬子と三束さんによって、その静かな熱はさらに濃く深くなり、文章では見ることのできなかった、知ることのできなかった、たくさんの感情や記憶に出会いました。みなさんに観ていただける日が今から楽しみでなりません。

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