ザコシ、プレデターに衝撃変身 3時間の特殊メイクもすぐ飽きられ嘆き

お笑い芸人のハリウッドザコシショウが4日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画『プレデター:バッドランド』(11月7日全国公開)のジャパンプレミアに出席。およそ3時間の特殊メイクを施し、本作の主人公プレデター・デクに成り切った姿で登場し、会場の観客を驚かせた。イベントには、日本版声優の早見沙織とタレントの松村沙友理も来場した。
宇宙最強の狩人と人類との死闘を描く『プレデター』シリーズ最新作は、プレデターを初めて主人公に据えたSFアクション。一族の掟を破り、宇宙一危険な惑星“バッドランド”に追放された若きプレデターが、そこで出会ったアンドロイドの少女とバディを結成し、極限のサバイバルを繰り広げる。
この日は、女性アンドロイド・ティア(エル・ファニング)の日本版声優を担当した早見と、エルの大ファンだという松村が登壇。本作でティアのセリフ量がとても多かったという早見が「基本的にデクは(プレデターなので)字幕なんです。なので、ひたすら自分ひとりが喋るタイプのアフレコでした」と明かすと、松村が「わたし、エル・ファニングさんの大ファンでもあるんですけど実は……先ほど言えなかったんですが、早見さんのことも大好きで。まさかの二重に大好きが集まりすぎて。今日は異常に緊張していますが、今日は本当に楽しみにやってまいりました」と告白する。
早見の目も見られないほどに緊張している松村だが、これから日本語吹替版で映画を鑑賞することになる観客に向けて「皆さんもこの後、作品をご覧になられるということで。早見様の声でティアを見ることができるという、ものすごく素晴らしい体験をなさるということで」と語ると、「あんまり直視してはいけない。ただで見てはいけないと思って。あまり見ないようにしています」「ティアの吹き替えもきれいですが、普段の声もきれい」など早見との舞台あいさつに夢見心地のコメントを繰り返した。
そんな中、突如スクリーンに“プレデターの視点”でお馴染みのサーモグラフィー風の映像が映し出され、その映像が徐々にエスカレーター、売店ロビー、本劇場の入口扉と、少しずつ会場に近づいていく。やがて入口の扉が開かれ、その映像が途切れた瞬間……ステージには特殊メイクでデクになりきったハリウッドザコシショウならぬハリウッド“デク”シショウがうなり声とともに登場。「ハンマーカンマー!ハンマーカンマー!」と連呼し、会場は大盛り上がり。そしてザコシの一挙手一投足を見守ろうと息を飲んでシーンと見守っていた観客に向けて「もう飽きたか?」「3時間ぐらいかけてこんなやったのに、なんでお前らすぐ飽きんねん!」と悪態をついて会場を沸かせた。
ザコシはなぜプレデターになろうと思ったのか。「わたしね、プレデターを1からずっと見てまして。これはもうこの新作でやるしかないなと。これはもうデクになるしかねぇなと思いまして。断固お願いして、来ちゃいました」と説明。そしてデクの印象として「デクは最初未熟なんですよ。それなのに、最強の敵を狩ることによってどんどんスキルアップして成長していく。それがもう胸熱ですわ!」と作品愛を爆発させる。
そんなザコシの熱量に早見も「この熱量! わたしも吹き替えの時は、この気持ちでやっていたので。今から皆さんにもこの思いをスクリーンで観ていただきたい」と呼びかけると、松村も「本当に素晴らしいなと思いました。わたしも作品を観て大好きになったんですけど、デクになろうという発想はなかった。でもデクになるしかないですね。最近、わたしはバラエティでザコシ化と言われるようになってきているので。先輩と一緒に頑張りたい。先輩に負けてられないなと思いました」と刺激を受けている様子。
その姿にザコシも「さゆりんご、俺とコンビを組んで芸能界を、バラエティをサバイバルや! ええやん!」と高らかに宣言。規格外のコンビが誕生か……と思われたが、その後のイベント内で「もし3人がバッドランドに追放されたら、どのコンビが生き残れるのか。AIに相性診断をしてもらう」というコーナーが行われ、そこでのザコシ×松村の相性は68パーセント。だが松村×早見の相性が87パーセントと診断され、松村は大喜び。「ザコシさんすいません、解散でお願いします!」と謝罪をすると、「おい、すぐに解散すなよ。せっかくデクの衣装来て挑んだのに……」と嘆くことしきりだった。(取材・文:壬生智裕)


