「じゃあつく」ミナトくんはアリかナシか つかめないキャラが物議

竹内涼真が亭主関白思考の“残念な男”にはまり役と話題のTBS10月期火曜ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」(毎週火曜よる10時~)。時代錯誤もはなはだしい凝り固まった価値観でヒロイン・鮎美(夏帆)を苦しめていた勝男(竹内)が目覚ましい成長を見せる一方、鮎美の新たな彼となったミナトくん(青木柚)の自由過ぎる人物像が物議を醸している(※一部ネタバレあり)。
本作は、2023年から「comicタント」で連載がスタートした谷口菜津子の同名漫画に基づき、恋人ファーストがゆえに自分を見失った鮎美と、時代に取り残されたパーフェクト男・勝男の別れから始まったラブコメ。初回で勝男が長年の恋人である鮎美にフラれてからというものの、後輩である白崎(前原瑞樹)、南川(杏花)やマッチングアプリで知り合った椿(中条あやみ)らの助けを借りながら、料理に家事にまい進し、反省の日々。4日放送の第5話では大分からやってきた“完璧”な兄・鷹広(塚本高史)のために鮎美や後輩たちを巻き込んでとり天作りに奮闘するさまが描かれた。
~以下、第5話のネタバレを含みます~
勝男が不器用ながらも着実に前進し株をあげる一方で、視聴者をざわつかせているのが鮎美と同棲を始めた酒屋のミナトくん。勝男とは真逆のタイプで、交友関係が広く、自分とは全く異なる価値観を持つからこそ惹かれた鮎美だったが、このところ彼が元カノと当たり前のように会っている姿にモヤモヤ。第5話ではいきなり元カノ・関田(芋生悠)を家に連れてきて、鮎美は動揺。「元カノを家に連れてくるなんてありえない」と視聴者のひんしゅくをかっていたが、一方で兄のためにとり天のレシピを教えてほしいと鮎美に懇願する勝男に対して“みんなで一緒に作ればいい”と懐の深さを見せた。
さらには“元カノに会うのはやめてほしい”という鮎美の願いをすんなり受け入れたものの、終盤では鮎美が何気なく言った一言に顔を引きつらせ、急転直下の事態に。ミナトくんの言動に対して「相手に合わせるの無理なんだろうな」「ミナトも何か抱えてるんだろうなあ」「ちょっと苦手かも」「ミナトみたいな男嫌いだわ」「ミナトの好きは軽い」「鮎美に対してデリカシー無さ過ぎ」といったアンチの意見のほか「いまいち性格がつかめない」「縛られたくないんだろうね」「1人の人と深く付き合うのが怖いのかな」「悪い奴ではないんだよなあ」と彼の秘めた内面や過去に想像を巡らせる声が多数。
ミナトの衝撃発言の理由については「結婚」のワードが地雷と推測する声も上がっているが、このことで鮎美と勝男が元サヤに収まるルートは浮上するのか、注目される。
なお、ミナトくんを好演する青木柚は、現在公開中の実写映画『秒速5センチメートル』(主人公・貴樹の高校時代)も話題沸騰。ミナトくんとはガラリと異なり憂いをたたえたキャラクターだが、相手(森七菜)に熱烈に思いを寄せられる設定は共通しており、言葉なしに複雑な感情を匂わせる難役をこなして高い評価を得ている。(石川友里恵)


