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細田守監督、『果てしなきスカーレット』は9歳の娘への思いから誕生

後列左から細田守監督、染谷将太、斉藤由貴、宮野真守 前列左から吉田鋼太郎、芦田愛菜、岡田将生、松重豊
後列左から細田守監督、染谷将太、斉藤由貴、宮野真守 前列左から吉田鋼太郎、芦田愛菜、岡田将生、松重豊

 細田守監督が5日、東京国立博物館で行われた映画『果てしなきスカーレット』(11月21日公開)のジャパンプレミアに登壇し、作品に込めた思いを語った。この日は、声優を務めた芦田愛菜岡田将生染谷将太宮野真守吉田鋼太郎斉藤由貴松重豊も来場した。

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 『時をかける少女』『バケモノの子』などの細田守監督が“生きる”をテーマに描いたアニメーション。叔父クローディアス(役所)に父親アムレット王(市村正親)を殺された王女スカーレット(芦田)が、復讐を成し遂げて“見果てぬ場所”にたどり着かなければ虚無となる“死者の国”で、偶然出会った日本人看護師の聖(岡田)と冒険の旅に出る。

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 今年9月、本作が第82回ベネチア国際映画祭でワールドプレミア上映されたことにより、カンヌ映画祭、ベルリン映画祭の世界三大映画祭を経験した細田監督は、「ベネチア映画祭は特に芸術性の高い映画を集める映画祭だと聞いていたので、僕らの『果てしなきスカーレット』が招待されて本当に嬉しかったです」と喜びのコメント。シェイクスピアの代表作「ハムレット」に着想を得た本作について、海外のジャーナリストから「今回はアクションで復讐劇で、とてもエンターテイメントなんですね」と言われたことにも触れ、(シェイクスピア作品は)日本では格調高いイメージがあると思いますが、世界の皆さんには馴染みのあるエンターテイメントとして受け止めてもらえたんじゃないかな」と見解を示した。

 本作は細田作品の中で「一番スケールの大きい作品」になったそうで、細田監督は「内容も表現も座組的にも大きな挑戦があり、挑戦尽くしの作品で、そのために作るのに4年半ぐらいかかってしまった」と吐露。また、「僕の9歳の娘が、これからこの世界の中でどうやって生きていくんだろうか? 今は頼りなげだけど、だんだん力強く生きて未来を目指して欲しいなっていう思いが根本にあって、それでこの映画を作ることができました。非常に大きな映画になりましたけど、スタートは身近な小っちゃなところから始まりました」と本作の誕生秘話も語っていた。(錦怜那)

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