カンヌ国際映画祭グランプリ『センチメンタル・バリュー』2026年2月20日公開

映画『わたしは最悪。』のヨアキム・トリアー監督最新作『センチメンタル・バリュー』が2026年2月20日(金)より全国公開される。ポスタービジュアルと特報映像も公開された。先日発表されたギャガ株式会社新設のアートハウス映画レーベル「NOROSHI」の第1弾作品。
【動画】カンヌ国際映画祭グランプリ受賞!映画『センチメンタル・バリュー』特報
2025年、第78回カンヌ国際映画祭で本映画祭最長19分間に及ぶスタンディングオベーションで会場を沸かせ、グランプリを受賞。本年度アカデミー賞ノルウェー代表作品に選出された話題作だ。本作を手がけたのは、第94回アカデミー賞で脚本賞・国際長編映画賞の2部門にノミネートされ、日本でもヒットした『わたしは最悪。』のヨアキム・トリアー。同作で恋愛と人生の選択をリアルに、共感たっぷりに描いた監督が次なるテーマに選んだのは愛憎入り交じる「親子」という名のしがらみだ。
オスロで俳優として活躍するノーラと、家庭を選び息子と穏やかに暮らす妹アグネス。そこへ幼い頃に家族を捨てて以来、長らく音信不通だった映画監督の父・グスタヴが現れる。自身15年ぶりの復帰作となる新作映画の主演を娘に依頼するためだった。怒りと失望をいまだ抱えるノーラは、その申し出をきっぱりと拒絶する。ほどなくして、代役にはアメリカの人気若手スター、レイチェルが抜擢。さらに撮影場所がかつて家族で暮らしていた思い出の実家であることを知り、ノーラの心に再び抑えきれない感情が芽生える。
主演には再びレナーテ・レインスヴェを迎え、映画監督の父親役には名優ステラン・スカルスガルド。さらに、本作の演技で脚光を浴びるインガ・イブスドッテル・リッレオースに加え、ハリウッドからエル・ファニングも参加。複雑かつ緊張感に満ちた人間模様を浮かび上がらせる。
特報映像は、「お前は人生最高の宝だ」と語りかける父グスタヴ(ステラン・スカルスガルド)、「なのに捨てたの?」と切り返す娘ノーラ(レナーテ・レインスヴェ)の緊張感走る親子の会話から始まる。家族を捨てて以来長らく音信不通だった映画監督のグスタヴが、自身の15年ぶりである自伝的脚本の新作映画の主役を俳優であるノーラに打診するところから物語が動き出す。 「受け入れたいのに、許せない」という、親子だからこそ割り切れないノーラの複雑な苦悩が浮かび上がる。さらに、ノーラとは対照的に家庭を選び息子と夫と穏やかに暮らす妹のアグネス(インガ・イブスドッテル・リッレオース)と、のちにノーラの代役として抜擢されたアメリカ人人気スターレイチェル(エル・ファニング)も物語に加わりますます複雑に絡まり合っていく。
同時に解禁されたポスタービジュアルでは、グスタヴ、ノーラ、レイチェル、アグネスの、移り行く視線がそれぞれの揺れ動く心情、感情を表現。「いつも、愛がまるつぶれ」と親子であるグスタヴとノーラのもつれて解けない関係を表すコピーが目を惹く。
現在北米ではNEON配給でNY、LAでわずか4館の限定公開ながら、非英語圏映画として歴代トップ10に入るほどの好成績をおさめるほか、世界各国の映画祭で上映され、観客賞を続々と受賞。賞レースの幕開けとなるゴッサム・アワードでステラン・スカルスガルドとインガ・イブスドッテル・リッレオースが助演俳優賞にノミネートされるなどオスカー賞レースへの期待が一層高まっている。
映画『センチメンタル・バリュー』は2026年2月20日(金)より TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー


