芦田愛菜『果てしなきスカーレット』初日に語る思い「不確実な未来でも明日に希望を持つことは自由な権利」

俳優の芦田愛菜が21日、都内で行われた映画『果てしなきスカーレット』の初日舞台あいさつに登壇。初日を迎えた心境を語った。この日は芦田のほか、ボイスキャストの岡田将生、柄本時生、青木崇高、染谷将太、白山乃愛、斉藤由貴、松重豊、役所広司、細田守監督も登壇した。
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本作は、父親を殺した相手への復讐に失敗した王女スカーレット(芦田)が、復讐(ふくしゅう)を成し遂げなければ虚無となるという運命の中、“死者の国”で冒険の旅に出る姿を描いた、スタジオ地図制作のアニメーション映画。
芦田は「声を入れさせていただいてから一年半。あっという間だなって思いました。こんな素敵な俳優の皆さんと一つの作品を作ることができ、あらためて光栄だなと思います」と豪華キャストを見回し、感慨深げ。
本作では歌も披露しており、「体当たりで演じさせていただいて、スカーレットの気持ちになりきって歌い、物語を締めくくれたと思います」と収録を振り返る。スカーレットにシンパシーを感じながら演じたといい、「私自身がスカーレットから勇気をもらいました」と充実の表情を見せた。
芦田は「不確実な未来でも明日に希望を持つことは自由な権利。誰の心の中にもスカーレットはいます。心の中のスカーレットを抱きしめてくれるような作品。全ての当事者の方に観てもらいたいと思います」と呼びかけていた。
細田監督は「この作品は、スカーレットが生き方を探す物語でもあります。これからどういうふうに生きていこうか、幸せになる道筋ができるか。世の中がどういい方向に向かっていけるか、それを考えながら作りました。芦田さんのような素晴らしい感性の持ち主と一緒に作品を作れてよかった」と芦田の本作への貢献を讃えていた。(取材・文:名鹿祥史)


