米歌手の車のトランクからバラバラ遺体となって発見された14歳少女の事件、死因の一般公開が禁じられる

現地時間9月8日にセレステ・リヴァスさんがアメリカの歌手D4vdのテスラのトランクからバラバラ遺体となって発見された事件に関して、検死局が死因などを一般公開することが禁じられた。ABC News などが報じた。
遺体発見時、D4vdのテスラはレッカー移動され、ロサンゼルスの車両置き場に置かれていた。そこから強い臭いがすることを不審に思った作業員が警察に通報し、警察がフロントトランクを開けると袋の中に切断され腐敗した遺体が入っていた。セレステさんはカリフォルニア州レイク・エルシノアに住む少女で、2024年4月から行方不明になっていた。その後公表された死亡診断書からは、セレステさんの遺体が発見されたのは彼女の15歳の誕生日の1日後のことであり、死亡時はわずか14歳だったことが判明していた。
検死局は通常、検死結果をウェブサイトなどで一般公開しているが、ロサンゼルス市警が裁判所命令を取り、セレステさんの事件については死因などを含む記録や詳細の公開が禁じられた。ロサンゼルス市警は一般人よりも自分たちが確実に先に情報を受け取れるように、裁判所命令を取ったのだという。
検死局はこの措置に不満を表明しており、「われわれは完全な透明性をもって地域社会に仕えることに尽力していますが、この事件に関して裁判所命令が出ている間は、法律によりそうすることが禁じられています」と声明を出した。検死局は9月15日にもロサンゼルス市警から同様の要請を受けたが、その際は拒否したとのこと。裁判所命令が解除され次第、情報を公開するとしている。
D4vdはTiktokで人気を博し、レコード会社と契約を結んだシンガー・ソングライター。遺体が発見された後もツアーを続けていたが、遺体が未成年であるセレステさんのものだと判明した後は残りの全米ツアーとヨーロッパツアーがキャンセルとなり、アルバム「Withered」のデラックス版のリリースも中止となった。D4vdは現在、遺体の解体と遺棄に協力していた可能性が高いとして捜査されていると報じられている。(朝倉健人)


