Mrs. GREEN APPLE、映画で楽曲制作過程を公開した理由 大森元貴「得るものも多い」

人気3人組バンド Mrs. GREEN APPLE(大森元貴、若井滉斗、藤澤涼架)が29日、TOHOシネマズ日比谷で行われたスペシャルイベント「MGA MAGICAL 10 YEARS SPECIAL GREETING &CINEMA VIEWING」の舞台あいさつに出席。ボーカル・ギターを担当する大森は、ドキュメンタリー映画で自身の楽曲制作の模様を公開したことへの思いを語った。
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本作は、7月26日と27日に自身最大規模のスケールで開催されたライブ「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE ~FJORD~」のステージパフォーマンスをIMAX上映で再び体感することができるライブフィルム『MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE ~FJORD~ ON SCREEN』と、彼らの「今」と「その先」を追ったドキュメンタリー『MGA MAGICAL 10 YEARS DOCUMENTARY FILM ~THE ORIGIN~』の2本立て。本イベントは、全国256館でライブビューイングされ、ドキュメンタリー作品である『~THE ORIGIN~』の上映前に行われた。
本編には、大森が映画の主題歌「Variety」を作り上げる過程が克明に映し出されている。大森は「監督から『楽曲づくりをしているところを撮れないか』と言われたんです」と切り出すと「そのことで涼ちゃん(藤澤)がキレてね」と笑う。キーボードを担当する藤澤は、「キレてはいませんが『止めなさい』と言ったんです」と振り返ると「今の今まで、僕らメンバーにも元貴が曲を作っているとこは見せていないんです。僕らは元貴が作る楽曲を大切に活動している。その根幹となるものを公開するなんて、どういうことなんだと思ったんです」と否定した理由を述べる。
同時に「元貴がそこまでするということは、計り知れないほどの覚悟があるんだとも思った」と藤澤は述べると、大森は「僕も人であり、魔法を使って曲を作っているわけではない。いろいろなことをすり減らして考えている。今回題材になったのは『Variety』ですが、全部の曲にストーリーがある。人が紡いでいるもので、楽曲にも血が通っている。もしかすると、こうして公開することで、違う聴こえ方になるのかも……得るものも多いのかなと思ってOKしたんです」と許可した理由を語っていた。
ギターの若井も「楽曲がゼロから生まれる瞬間を見たことがなかったので、僕も最初は『見せていいものなのか』と思ったのですが、改めてドキュメンタリーを観て『大森元貴ってすごいな』と尊敬しました」と照れくさそうに語ると、「まずスピード感がすごい。それでも一つ一つ命を削って曲を生み出している」と大森の才能を絶賛していた。(磯部正和)


