生田斗真「べらぼう」で一人二役「現場も、とてもとてもざわつきました」

横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)の第47回が7日に放送され、生田斗真が一人二役を演じていることが明らかになった。生田は、第11代将軍・徳川家斉の父である一橋治済に加え、治済と瓜二つの顔を持つ能役者・斎藤十郎兵衛(さいとうじゅうろべえ)を担う。事前告知なしのサプライズとなり、SNSでは驚きの声が上がった。
喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見いだし、東洲斎写楽を世に送り出し“江戸のメディア王”として名を馳せた版元・蔦屋重三郎(横浜流星)の生涯を描く本作で、一橋治済として江戸城のパートに登場していた生田。前・第46回では、松平定信(井上祐貴)の治済への天誅計画が描かれ、ラストシーンに生田演じる治済とも別人ともつかない男が登場し、視聴者は「どういうこと!?」「ちょっと頭が追い付かない」と混乱に陥った。
第47回では、その男が阿波蜂須賀家お抱えの能役者・斎藤十郎兵衛であったことが判明。冒頭、「長谷川様、このお方は……?」と長谷川平蔵宣以(中村隼人)に尋ねる蔦重に、平蔵は「替玉」と紹介し、町中でこの男と出会ったときのことを回想する。史実では、斎藤十郎兵衛が絵師・東洲斎写楽の正体であることが有力視されているとあって、SNSでは「脳がバグる」「まさかの斎藤十郎兵衛!」「ここでこの名前出るの凄すぎる」「凄いな、脚本」「こうきたか」「替え玉、似すぎている…」「怒濤の展開」「顔一緒なのに違う人に見える生田斗真凄い」と驚きの声が上がった。
斎藤十郎兵衛は、平蔵も見間違え、十郎兵衛を知っていた柴野栗山(嶋田久作)も治済に初めて拝謁した際、凝視してしまうほど(第35回)治済と瓜二つの顔をしている。やがて、定信らが計画する仇討ちに蔦重とともに、替玉として巻き込まれていく……。
オープニングの生田の役名クレジットにも一橋治済/斎藤十郎兵衛とあり、一人二役を担う生田は「一橋治済、ではございません。斎藤十郎兵衛と申します。まさか治済と斎藤十郎兵衛が瓜二つだったという設定がここででてくるなんて、森下脚本恐るべしという感じでございます。現場も、とてもとてもざわつきました。僕の心もざわつきました。楽しんで演じさせてもらっています。最後ギリギリまで仕掛けがたくさん散りばめられているので、たくさんの方に楽しんでいただけるんじゃないかと思っています。最終回、治済と十郎兵衛がどうなっていくのか、お楽しみに」とコメントを寄せている。
最終回(48回)は14日、15分拡大放送となる。(石川友里恵)


