声優・田村睦心『アバター』新作で悪役 最初は「声が大人すぎると」オーディション秘話明かす

声優の田村睦心が16日、都内で行われた映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』(12月19日公開)の吹替版完成披露試写会に登壇。日本語吹替版で悪役ヴァランの声を担当した田村は、「難しかった」と本作のアフレコを振り返った。この日は声優の東地宏樹(ジェイク役)、小松由佳(ネイティリ役)、バトリ勝悟(ロアク役)、内田真礼(ツィレヤ役)に、特別ゲストのョコレートプラネットも登壇した。
【トークノーカット動画】吹替声優が集結!『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』完成披露
『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』は、神秘の星パンドラを舞台に、先住民族ナヴィと人類の戦いを描く、ジェームズ・キャメロン監督の大ヒット映画『アバター』のシリーズ第3弾。元海兵隊員でパンドラで家庭を築いたジェイク(サム・ワーシントン)と妻のネイティリ(ゾーイ・サルダナ)が、同じナヴィでありながらパンドラを憎む、アッシュ族を率いるヴァラン(ウーナ・チャップリン)の襲撃に立ち向かう。
ナヴィの悪役ヴァランに挑んだ田村は「オーディションで決まったのですが、こんなこと初めてでした。二回やったんです。何人か(候補者が)いらっしゃったと思うのですが、『皆さん、声がちょっと大人すぎている』と言われて。私からすると(ヴァランは)大人っぽく見えるし、声も大人っぽく聞こえるんですけど、『もっと若く、未熟な感じで』って言われました」とオーディション時のエピソードを回顧。
そのうえで「ちょっと、かわいらしいくらいがいいと言うんです。あらためてオーディションの資料を録り直したのを覚えています」と振り返った田村は、アフレコでも言われた通りにヴァランを演じたといい、「実際のアフレコでもかわいらしく、でもカリスマ性があって強そうな感じ、そのあんばいがすごく難しかったです」と感想を述べた。
映画については「本当に涙しますね。あんまり言えないのですが、家族の絆とか……。1作目、2作目を観た人は、涙する作品だというのは知っていると思うんですけど、知らない人は映像が綺麗な作品というところで終わっていると思います。しかし、家族の絆やキャラクターの深掘り具合が第3作目では爆発しています。1作目、2作目を観た人も、特に中盤以後は、いろんなシーンで涙できると思います」と絶賛していた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』は12月19日より全国公開


