「べらぼう」綾瀬はるかの九郎助稲荷、最終回で変化 チーフ演出が明かす

横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)の14日放送・最終回に、本作の語りを務める綾瀬はるかが巫女の姿で登場した。綾瀬は、同作で明和の大火を無事逃れ、復興した吉原に戻ってきた九郎助稲荷として吉原、江戸、そして蔦重(横浜)を天から見守り、時に蔦重に寄り添いながら物語を案内する役割を担い、人の姿で登場するのは3回目となるが、その扮装についてこれまでと異なる点をチーフ演出の大原拓が明かした。
綾瀬演じる九郎助稲荷は、第1回(1月5日放送)では花魁、第17回(5月4日放送)では町娘や武士に化けて登場。第1回ではスマートフォンを片手に吉原を案内し、時代劇にスマホというギャップにSNSでは「スマホ出てきたがwww」「なんでスマホ持ってんねんw」「スマホ使った解説が斬新だなぁ」と大きな反響を呼んだ。最終回では巫女の姿で蔦重の前に現れ、死のお告げを伝えに来た。
初回では蔦重が明和の大火の際、神社にあった九郎助稲荷の石像を背負って駆け回っていたが、最終回では九郎助稲荷が火事の際に助けてもらった礼として「一つだけ知りたいことに答える」というユニークな場面も。
約7か月ぶりに人の姿で現れた九郎助稲荷のシーン収録について、大原は「九郎助稲荷が蔦重に“では今日の昼九つ午の刻に迎えに行きますので”というところで、綾瀬さんが“私、強く言い過ぎでしょうか?”“もう少し優しく言った方がいいでしょうか”とかいうことを、綾瀬さんおっしゃったので“いえ、神の使いなので淡々としていて大丈夫です”“あまり優しくなりすぎない方がいいです”といったことはお伝えしました。あのシチュエーションで巫女の格好していらっしゃるのが面白いですし、綾瀬さんは何でも楽しんでやってくださったので現場は楽しかったです。横浜さんも綾瀬さんとちゃんとお芝居をする、絡むのは初めてだったので、そういった意味でご本人も楽しんでいらっしゃいました」と振り返る。
また、扮装のこだわりについて「尻尾はこれまで通りつけました。あとこだわりじゃないですけど、これまでは携帯(スマートフォン)を首にぶら下げていたのが、今回は下げなかったです。というのも、携帯をぶら下げる流行りがもう過ぎたから。九郎助稲荷さんは現代も生きている設定なので、2024年に撮影していた当初は(時代に合わせて)ぶら下げていたのですが、今はもうそういう方はあまり見ないですよね。なので、今回はもういいかなということでナシにしました」と語っていた。(石川友里恵)


