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『トワイライト・ウォリアーズ』ソイ・チェン監督作『マッド・フェイト 狂運』キャスト・スタッフインタビュー公開「先入観を捨てて鑑賞して」

映画『マッド・フェイト 狂運』より
映画『マッド・フェイト 狂運』より - (C) 2022MakerVille Company Limited and Noble Castle Asia Limited

 第42回香港電影金像獎で、最優秀監督賞、脚本賞、編集賞の3冠に輝いた映画『マッド・フェイト 狂運』(2026年1月2日公開)より、キャスト・スタッフインタビューの一部が公開された。

【動画】映画『マッド・フェイト 狂運』本編映像 『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』ソイ・チェン監督作!

 本作は、娼婦を標的にした連続殺人事件をきっかけに、占い師と殺人衝動を抑えられない青年の運命が交わる物語。

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 監督は、前作『リンボ』(2021年)や次回作『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』のメガヒットで絶対的な評価を得た名匠ソイ・チェン。プロデューサーは香港ノワールの巨匠ジョニー・トー、主演はラム・カートン。12人組ダンス・ヴォーカル・グループMIRRORのキャプテン、ロックマン・ヨンが共演している。

 このたび、本作のパンフレットよりソイ・チェン監督、キャスト・スタッフのインタビューコメントの一部が公開された。

 熱血占い師マスター・ホイ役のラム・カートンは、作品冒頭の冗長な経文を読み上げるシーンについて、長回しで撮影されたため、「その内容を理解できないまま、ひたすらやりきる芝居をしており、それは大きな挑戦だった」と語っている。

 サイコパス青年・シウ役のロックマン・ヨンは、最も好きなシーンは、占い師がシウのために壁一面に呪文(経文)を書き込むシーンだと明かし、「大きな力と深い感動を受けました」と語っている。役柄と自身がかけ離れていたため、「少東という役柄を演じること自体が挑戦だったので、撮影は挑戦の連続でした」と振り返った。

 ソイ・チェン監督は、日本公開について「日本の皆さんの反応が今からとても楽しみです」と喜びをみせ、『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』とは「まったく異なる作品」であるため、「先入観を捨て、本作『マッド・フェイト 狂運』を鑑賞していただくのがよいかと思います」と日本のファンに向けてメッセージを送っている。

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 プロデューサージョニー・トーは、ソイ・チェン監督の優れた点について「それぞれのシーンの演出や演技指導の面において、とても敏腕な監督だといえるだろう」と称賛した。

 映画『マッド・フェイト 狂運』は、2026年1月2日(金)新宿シネマカリテほか全国順次公開。公開されたインタビューは以下の通り。

■キャスト・スタッフインタビュー(パンフレットより抜粋)(文・構成/くれい響)

ラム・カートン/熱血占い師マスター・ホイ役

■本作における見どころや挑戦された点について教えてください

どこに注目すべきか?という点に関しては、それぞれの観客に発見してもらいたいので、あえてここでは語りません。作品冒頭に、墓地で冗長な経文を読み上げるシーンに関しては、監督はカットを割らず、長回しで撮影するという手法を用いています。そのため、私はその内容を理解できないまま、ひたすらやりきる芝居をしており、それは大きな挑戦だったといえます。

ロックマン・ヨン/サイコパス青年・シウ役

■好きなシーンについて、また撮影中でいちばん大変だったシーンは?

もっとも好きなシーンは、占い師が私のために壁一面、呪文(経文)を書き込むシーンです。質素で粗末な小さな部屋が、経文で埋め尽くされているのを見た瞬間、身震いがするようで、大きな力と深い感動を受けました。少東という役柄を演じること自体が挑戦だったので、撮影は挑戦の連続でした。それは役と私自身がかけ離れていたことだけでなく、少東が徹底してサイコパスだからです。どうしても、大変だったシーンをひとつだけ選ぶとしたら、やはり最初に死体を見つけるシーンです。どう演じればよいか、まったく分からず、想像力を掻き立て、役に入り込む必要がありましたから。

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■本作を観た、ほかのMIRRORメンバーやファンの感想は?

映画を観てくれたMIRRORメンバーはみんな拍手で迎えてくれて、「演技がよかった。撮影お疲れさま!」と褒めてくれました。ファンや観客の方々からの反応も良く、「これまでと、まったく違うあなたを観ることができて、驚きだったし、新たな一面が見ることができた」と言ってくれて嬉しかったです。もし、私が『マッド・フェイト 狂運』に出演していなければ、このような姿を一生お見せすることはなかったかもしれません。

監督:ソイ・チェン

■ようやく日本での劇場公開が決まったことについて、率直な感想は?

日本の映画館で『マッド・フェイト 狂運』を上映できることを嬉しく思います。この作品は、観客にとって、とても新鮮なジャンルで、風水や運命をテーマにしています。みなさんが愛してくれた『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』とはまったく異なる作品なので、こちらの作品も、是非日本の観客の方々に楽しんでいただけたらと思っています。

■ジョニー・トー氏は、プロデューサーとして、どれぐらい作品に関与するのでしょうか?

ジョニー・トーさんの作品への関わりについては、制作の最初と最後に多く参加しているように思えます。撮影中は、すべて私たちに任せてくれて、特に口を挟むことはありません。最初のストーリー全体の方向性や、テーマの話し合い、役者を選ぶときなどは、多くの意見を出してきます。そして、編集の段階でストーリーを巧く描けているか?何か足りないところはないか?想像していたものと違ってしまっているところがないか?などを確認しています。ジョニー・トーさんはプロデューサーとしても、個人としても、とても冷静で、ハッキリした性格の人だと思います。

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■『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』でソイ・チェン監督作が好きになった観客にファンに向けて、本作との違いや見どころを教えてください。

この映画は、『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』とはまったく異なる作品です。だから、観客のみなさんは、あの作品を手掛けた私やスタッフの新たな一面を見ることができるはずです。そして『トワイライト・ウォリアーズ』の先入観を捨て、本作『マッド・フェイト 狂運』を鑑賞していただくのがよいかと思います。この映画は、アート作品ではありませんが、とても独特なストーリーです。風水と運命がテーマになっているので、星占いなどがポピュラーな日本のみなさんにとって、少し理解しにくいところもあるかもしれません。言語や文化的な違いが障害にならないよう願っています。ただ、私は映画製作において、躊躇してやらないことはなく、常に挑戦しているミルキーウェイ・イメージによる、この作品を通して、みなさんに香港の文化をもっと知ってもらいたい。だからこそ、『トワイライト・ウォリアーズ』を楽しんでいただいたみなさんには、『マッド・フェイト 狂運』も楽しんでいただければと思います。

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プロデューサー:ジョニー・トー

■プロデューサーとして、最初に完成した作品を観たときの率直な感想は?

最初に完成した作品を観たときには、エンディングが当初の原案とはかなり異なっているような印象だった。その後、監督と脚本家の決定を尊重し、彼らの方向性に従うことにした。

■ソイ・チェン監督の優れた点は、どんなところだと思いますか?

ソイ・チェン監督は、それぞれのシーンの演出や演技指導の面において、とても敏腕な監督だといえるだろう。

■『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』のヒットにより、日本で多くの新しい香港映画のファンが生まれました。彼らに向けて、メッセージをお願いします。

このことにより、日本のみなさんが香港映画を好んでくれることをしっかり証明できた。そして、香港映画に価値があることが示すことができた、と思っている。みなさんには引き続き、香港映画を応援していただきたいし、私たちの作品も支持していただければ、と思っている。

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