「相棒」元日SP第20弾「フィナーレ」放送決定 舞台は“絶海の孤島”、段田安則が作家役で初出演

水谷豊と寺脇康文が共演する連続ドラマ「相棒 season24」(テレビ朝日系)の元日スペシャル「フィナーレ」が、2026年1月1日よる9時から放送されることが決定した。通算20作目となる元日スペシャルの舞台は“絶海の孤島”。クリスマスの夜に、島にたたずむ瀟洒(しょうしゃ)なホテルで推理小説になぞらえた連続殺人事件が発生する。ゲストにはシリーズ初出演となる段田安則のほか、濱田マリ、月城かなと、黒沢あすか、谷田歩らが名を連ねる。
【画像】月城かなと、濱田マリら出演!「相棒」元日SPゲストキャスト
2006年以来、毎年元日の夜にスペシャルを放送している「相棒」シリーズ 。20作目となる今回の舞台は、絶海の孤島にあるホテル。特命係の杉下右京(水谷)と亀山薫(寺脇)は、美和子(鈴木砂羽)と小手鞠(森口瑤子)とともに、聖島(ひじりじま)にあるホテルに向かうところから物語がはじまる。
聖島は、悪霊を祓うために5人の住民を人柱にしたという言い伝えが残るいわくつきの離島であり、ミステリー作家・美作章介(段田)の人気シリーズ第1作「血塗られた聖夜」の舞台となった場所。美作は、“聖地”でもあるその島のホテルで、毎年ファンを招いて“読書会”なるイベントを開いているが、美作のもとに「血塗られた聖夜」を再現した不穏な脅迫状が届いたため、右京に捜査をしてほしいと依頼が舞い込む。
会場には、なぜか特命係を指揮統括する甲斐峯秋(石坂浩二)の姿があった。さらに、イベント直後に関係者が密室で殺害される事件がぼっ発。聖島と本土を結ぶ唯一の手段である連絡船に爆発物が仕掛けられた上、嵐が島を襲い、誰も島に入ることも出ることもできない状況に。特命係と宿泊客は、まるで小説の世界に紛れ込んだかのようなシチュエーションに追い込まれる。最初の密室殺人は惨劇の序章に過ぎず、美作が伝承をからめて描いたミステリーの筋書きどおり、5人の男女がひとりずつ、さまざまな方法で殺害されていく。怪しい人物やトリックが複雑に入り乱れていき、右京はいつになく苦悩する。真犯人との頭脳戦に手詰まりとなる場面も。特命係は、“血塗られた聖夜”に渦巻く陰謀を止めることができるのか。
コメディーからシリアスまで硬軟自在な演技で知られる段田は、昨年の大河ドラマ「光る君へ」(NHK)で冷徹な悪役・藤原兼家を好演し、今年7月期放送の「しあわせな結婚」(テレビ朝日)ではヒロインの父役を務めた。「相棒」シリーズには念願の初登場で、「ずっと一視聴者として拝見してきました。一度は出演したいな、と願い続けてきたのですが、今回、元日スペシャルにお声がけいただき、“ついに来たか!”という思いでした。うれしかったですね!」と喜びのコメントを寄せている。
段田は水谷や寺脇とは経験があるものの、今回の撮影現場では今までにない不思議さを感じたという。「『相棒』に関しては拝見してきた時間が長いからなのか、スクリーンの中に自分が入ってしまったような、ほかの仕事とは違う、特別な感覚がありました」
本作のみどころについて、段田は「最初に脚本を読んだときはストーリーが複雑で、“どういうことだ、これは!?”と驚いたのですが、セリフを覚えるために読みこんだところ、ものすごく緻密に練られた面白いミステリーだなと感心しました。今回の謎解きはなかなか難しく、あの右京さんが迷いながら捜査するんです。そこが面白いところですね」と怒涛の展開に衝撃を受けたと明かす。「難解な謎解きだけではなく、人間の情にグッと訴えかけるような、心に響く場面もあり、お正月にふさわしい壮大で面白いドラマですのでぜひご覧ください」と人間ドラマとしての奥深さもアピールしている。
段田演じる美作は、右京も敬愛するミステリー作家。物腰も柔らかく知的な雰囲気を漂わせているが、実は“誰にも言えない秘密”を抱えているという。段田自身も「物語が進むにつれ、どうなっていくのかわからない面白さのある役」と評している。
このほか、濱田がホテル従業員役、月城が美作のマネージャー役、黒沢が出版社編集長役、谷田が出版社社員役でゲスト出演。レギュラーキャストの川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、田中隆三、松嶋亮太、小野了、片桐竜次、杉本哲太、仲間由紀恵も登場する。(編集部・倉本拓弥)


