「相棒」亀山薫、14年ぶりカムバック秘話 水谷豊の“誤算” 寺脇康文に「これが運命だよ」

人気刑事ドラマ「相棒」シリーズ(テレビ朝日系)の“黄金コンビ”で知られる水谷豊(杉下右京役)と寺脇康文(亀山薫役)が12日、テレビ朝日本社アトリウムで行われた「『相棒 season24』ファンミーティング生配信」に出席。MCを務めた赤ペン瀧川や脚本家・輿水泰弘を交えてシリーズ25年の歴史を振り返り、歴代相棒についてや、「相棒season21」(2022~2023)で“5代目相棒”として14年ぶりにカムバックした亀山の復帰秘話などを語った。
警視庁特命係の警部・杉下右京(水谷)が相棒とともに事件解決に挑む、今年で生誕25周年を迎える大人気ドラマシリーズ「相棒」。今期の「相棒 season24」は、通算11シーズン目に突入する杉下右京と亀山薫のコンビが、有名講談師一家に近づき、死刑が確定している事件の再捜査を秘密裏に進めるところからはじまる。
15日放送の最新話でシリーズ全447話となり、その全てで主演を務めた水谷は「信じられませんね」と驚きを隠せない。寺脇も「何かのギネスに載るんじゃないですかね。台詞量の多さとか……」と想像する。ゲストも1話につき10人程いるため、ざっくり計算しても4,470人を超えることから、水谷は「驚きですね」と感嘆。過去に犯人役を二度務めた瀧川は「そろそろ犯人役が人材不足になるんじゃないですか」と危惧した。
また、水谷は「相棒」が変わったと感じた瞬間も紹介。「公園でロケをやっているときに犬を連れた女性と目が合いまして、女性が『右京さんよ』と犬に話しかけていて、あぁ犬も観るようになった。相棒も変わったなと思いました」と漫談のように話してファンを笑わせた。
途中、水谷が「杉下右京と亀山薫の生みの親」と称える脚本家の輿水も加わり、トークを展開。歴代相棒について、水谷は「神戸尊くん(及川光博)は『エリート二人で面白くなるんですか?』とよく(周りから)言われたけど、『エリートだからって、みんなが同じじゃないという面白さを出せたらいい』と二人で話してきました。甲斐くん(成宮寛貴)は30歳と60歳だから息子みたいな感じ。若い人と付き合う意味では楽しいシーズンでした。冠城さん(反町隆史)は(輿水の中学校の)後輩ですから『先輩の書く台詞は長いなぁ』と言っていました。スタイリッシュでユーモアもあるし、新しい『相棒』がはじまったと思わせてくれました」と振り返る。
そして、片膝をついて“お言葉”を求める寺脇に、水谷は「亀山くんが去ったシーズン7のときに、いつか『相棒』が終わるだろうから、その頃には何らかの形で戻ってほしいという思いがあった。そこで僕の誤算だったのは、こんなに長く『相棒』が続くとは思わなかった。それで呼ぶのが遅くなった」と笑いを交えて話し、「やっぱり戻ってほしかった」と吐露。寺脇は水谷に電話で「還暦ですけど大丈夫ですかね? フライトジャケット着れますかね?」と聞いたことや、「二人だけでお会いした時に『これが運命だよ』と言ってくださったので泣いてしまいました」と秘話を明かした。
今後、挑戦したいことを尋ねられた輿水は「薫ちゃんが来る前に(特命係は)“人材の墓場”だから7人辞めているんですよ。絶対、右京さんのことを恨んでいると思うので、その中から一人を出して右京さんの命をつけ狙う。東映プロデューサーがずっと言っているけど採用しなかった。でも、今日みんなの前で言ったから……」と返答。寺脇は「右京さんの私生活。どんな所に住んでいるのか、どうやって(警視庁まで)通っているのか……。それを薫ちゃんがどうしても知りたくなって動き出す」と野望を語り、ファンから期待の拍手が送られていた。(錦怜那)
「相棒season24」テレビ朝日系にて10月15日(水)よる9時スタート(初回は拡大スペシャル)


