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『アバター』新悪役の官能的シーン、大幅カット寸前だった キャメロン監督「全て戻せ」と断固反対

クオリッチ大佐を誘い込む新悪役ヴァラン
クオリッチ大佐を誘い込む新悪役ヴァラン - (C) 2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.

 映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』(全国公開中)を手がけたジェームズ・キャメロン監督が、劇中で描かれる新悪役ヴァランとクオリッチ大佐の官能的なシーンにまつわる裏話を、The Hollywood Repoter に明かした。(以下、本編の内容を一部含みます)

【画像】妖艶すぎる新悪役…チャプリンの孫が演じたヴァラン

 今作で初登場するヴァランは、火山帯に暮らす“アッシュ族”マンクワンの族長。火山の炎で故郷を奪われたことからエイワを憎んでおり、サリーら他のナヴィに攻撃を仕掛ける。

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 サリーの宿敵であるクオリッチ大佐は、ヴァラン率いるアッシュ族に接近し、RDA社のハイテク武器を提供する形で彼らと同盟を結ぶことに。その際、ヴァランはクオリッチ大佐を自身のテントに招き入れ、幻覚作用のある薬物を飲ませると、彼を誘惑するようにナイフで胸部を切りつけた。同盟締結後は、二人の仲も親密になり、二人がテントで一夜を過ごしたことを示唆する描写も登場した。

 『アバター』シリーズらしからぬ挑発的で官能的なこのシーンについて、キャメロン監督は自身のお気に入りであると明かしており、「次に何が起こるのかまったく予測できないし、二人とも本当に魅力的なキャラクターだ。特に彼女(ヴァラン)は、あのシーンで観客を虜にする。私にとっては“魅惑的”という言葉が真っ先に浮かぶ」と語っている。

 キャメロン監督は、あのシーンを「二重の誘惑」と解釈しており「クオリッチはヴァランを自分の思い通りに動かそうとしている。すると次は、彼女が彼を完全に手玉に取っているように見える。実は、その間彼には計画があって、それがきちんと成功する。脚本の観点から言っても、あのシーンの心理的な力学には満足している」と解説している。

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 ところが、クオリッチ大佐&ヴァランのシーンは、3時間17分ある今作の上映時間を調整する段階で大幅カットが検討されていた。キャメロン監督は断固反対し、自身の編集チームに「君たち、みんな失業するぞ。全て戻せ、一言残らず」と強く言い、お気に入りシーンを守り抜いたという。

 喜劇王チャールズ・チャップリンの孫でも知られるヴァラン役のウーナ・チャップリンは、自身の演技が十分ではなかったと何か月も悩み、キャメロン監督に同シーンの撮り直しを依頼していた。「とても重要なシーンですし、ヴァランのオリジンにまつわる全てが詰まっている。彼女のトラウマと、キャラクターの持つ回復力を物語にふさわしい形で表現したかった。でも『よし、聞いてみよう』と思ってキャメロン監督に話したら、彼は『見せたいものがある』と言ったんです。そして、私をプライベートシアターに連れて行って、あのシーンを見せてくれました。『これは僕のお気に入りだ』と言ってくれたんです」とキャメロン監督とのエピソードを明かしている。(編集部・倉本拓弥)

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