ADVERTISEMENT

実写版「フォールアウト」エラ・パーネル&カイル・マクラクランが語る“実物”の力

実写版「フォールアウト」で親子を演じるエラ・パーネルとカイル・マクラクラン
実写版「フォールアウト」で親子を演じるエラ・パーネルとカイル・マクラクラン - (C)Amazon MGM Studios

 Prime Video でシーズン2が配信中のドラマシリーズ「フォールアウト」で主人公のルーシー・マクレーンを演じるエラ・パーネルと、父親のハンクを演じるカイル・マクラクランが来日インタビューに応じ、製作陣が徹底して実物を撮ることにこだわった、撮影の裏側を語った。

【画像】どこまで実物?ドラマ「フォールアウト」シーズン2場面写真

 人気オープンワールドRPGを実写化した「フォールアウト」は、核戦争後の荒廃したアメリカを舞台に、それぞれの事情を抱えた3人のキャラクターの旅路を描くドラマシリーズ。1950年代に想像されていた未来像を反映した世界で、エラが演じるルーシーは、核シェルター・Vault(ボルト)33の模範的な居住者だったが、シェルターの監督官で父親のハンク(カイル)が攫われたことから、地上へと旅立つ。

ADVERTISEMENT

 製作総指揮を務めるジョナサン・ノーランのもと、ロケ撮影や実物を駆使してゲームの世界を再現。エラは「本当に旅をしているようでした。まず思ったのは、トイレが遠い! ってこと(笑)ゴルフカートのような乗り物で10分はかかるから、できるだけ水を飲まないようにしていました」とまさに“フォールアウト”のようだったという撮影を振り返る。

エラ・パーネルが演じるルーシー(C)Amazon MGM Studios

 Vaultから旅立ち、荒野で傷を負いながら成長していくルーシーは、ゲームでいえば初心者プレイヤーのような存在。エラは、だからこそルーシーを演じがいがあると語る。

 「ルーシーを演じるのが大好きな理由のひとつがそれです。彼女はウェイストランドでは完全な異邦人で、何も知らない存在。まるで新生児のような彼女がさまざまな経験を経て、自分を確立していく。指を失ったり、Vaultスーツは傷つき破れ、その下のシャツにはグールの血が染み付いて。そうした戦いの傷痕やアザに至る全てが、彼女を作っているんです。多くの死や残酷なものを見て、裏切りを経験した彼女の精神的な変化を演じるのが一番の挑戦です」

ADVERTISEMENT
本当に親子みたい? 仲良しのエラ・パーネル&カイル・マクラクラン(C)Amazon MGM Studios

 そんな彼女たちの演技を助けているのが、目の前に実物が存在する撮影だったという。「全てが本物なんです。パワーアーマーやラッドスコルピオンのようなクリーチャーも、(特殊効果製作スタジオの)レガシー・エフェクツ社が制作してくれました。スコルピオンに襲われる場面では、私が実物を手に持って動かしているんです。その映像をCGIで仕上げています」

 多くのSF作品で活躍してきたカイルも「何も見えない状態だと、自分がやりすぎているのか、それとも反応が足りないのか本当のところがわからず、疑問を抱えたまま演技をすることになります。監督が何を言ってくれてもね。模型であってもそこに実物があれば、何をするべきか理解できるので、俳優として助けになるのは間違い無いですね」と反応。そして、1984年版『デューン/砂の惑星』を振り返り「僕の顔とサンドワームがカットバックするシーンも、今思えばもっとやるべきでしたね。“あ、ワームだ”くらいの反応をしてしまった(笑)」とユーモアを交えて告白した。

ADVERTISEMENT
カイル・マクラクランも装着に一苦労の様子だったパワーアーマー(C)Amazon MGM Studios

 劇中でパワーアーマーも装着しているカイルは「動くシーンでは、ちゃんと屈強な人たちが僕の代わりに歩いてくれていて、アップのシーンで上半身だけ着ているんです。肩や腕のパーツを一つずつ装着してボルトでとめていくんですが、肩くらいまでしか腕が上がらなくて頭をかくこともできない。とても重くて猫背になってしまうから、専用の椅子にしか座れないんです」と告白すると、エラは「まるで玉座みたい。でも胸のパーツの辺りが段になっているから、そこに飲み物を置いてストローで飲んでたよね(笑)」と告げると、カイルも「そうそう、サンドイッチも置いてね。誰かに食べさせてもらうんだ」とほほ笑ましい撮影の一幕を明かしていた。(編集部・入倉功一)

「フォールアウト」シーズン2は Prime Video にて独占配信中 毎週水曜日17:00に最新話配信

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT