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白石聖、初の大河ドラマ「豊臣兄弟!」でオリキャラ 戦国の世で待つことしかできない歯がゆさ実感

白石聖演じる直
白石聖演じる直 - (C)NHK

 仲野太賀主演の大河ドラマ「豊臣兄弟!」(NHK総合・毎週日曜午後8:00ほか)でのちに豊臣秀長となる主人公・小一郎(仲野)の幼なじみ・直を演じる白石聖が、大河ドラマ初出演の心境やドラマの魅力、演じるキャラクターへのアプローチについて語った。

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 大河ドラマ第65作となる本作は、豊臣秀吉の弟で天下一の補佐役とされる豊臣秀長の目線で戦国時代を描くサクセスストーリー。脚本を担当するのはドラマ「半沢直樹」「下町ロケット」「VIVANT」などの八津弘幸。語りを安藤サクラが担う。

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 昨年は、配信ドラマ「私の夫と結婚して」(Amazon Prime Video)でヒロイン(小芝風花)を追い詰めるヒール役が大いに話題を呼んだ白石。大河ドラマへの出演は初となり、白石はその心境を「祖父母が大河ドラマをずっと見ていたので、私としても日本の歴史ある作品に出させていただけるのはとても感慨深くて。まだ本編を観ていないので実感が湧かないところもありますが、私の家族に観て欲しいと思っています」と語る。

小一郎(仲野太賀)と兄・藤吉郎(池松壮亮)

 これまで戦国時代を描いた大河ドラマは多々作られてきたが、白石は本作ならではの魅力を「三英傑ではなく、その補佐である秀長の目線で描いていくのが目新しく、面白さの一つ」だと見る。

 「これから先どんな展開が待ち受けているのかわからない部分もありますが、秀長の目線で描かれていくのが目新しいと言いますか、この「豊臣兄弟!」における面白さの1つではないかと思っています。あまり歴史に詳しくない私でも楽しめました。例えば、今後、秀吉が信長のわらじを温める有名な逸話も出てくるのですが、そのシーンがコミカルなタッチで描かれていて。くすっと笑えるシーンが多いですし、なおかつ太賀さんと池松さんの掛け合いをはじめ、実際に俳優さんが演じられているのを見た時の喜びが大きい脚本だと思います。少年漫画を読んでいるかのような疾走感のようなものをすごく感じました」

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 主人公は秀吉(藤吉郎)ではなく弟の秀長(小一郎)。ドラマではどのように描かれるのか。白石は、二人の対比をこう語る。

 「野心が強いのは藤吉郎。もちろん小一郎にもあるけれど、藤吉郎の方がより剥き出しな印象を受けました。生々しい野心、欲望、這い上がっていくド根性精神がある。対して小一郎は直との身分の差を気にしているなど、繊細な部分がある。だからこそ、いろいろな人の目線に立って物事を考えられて、万事円満な解決方法を思いつくのではないかと思います。小一郎はいろいろな知恵をひねり出すので、柔軟さは藤吉郎よりもあるのかもしれません」

 演じる直は、ドラマオリジナルのキャラクター。小一郎の幼なじみであり彼に思いを寄せている設定だ。白石いわく「芯が強くまっすぐな女性」だ。

 「直が野党に襲われるシーンがあるのですが、本当なら手足がすくんでおかしくない状況なのに、直は(襲いかかる野党を)ビンタするんですよね(笑)。“嫌だって言ってるでしょ!”って。その潔さと言いますか、ただ守られるだけではない人物像がすごく面白いし、好感が持てる。感情と言っていることが違ったり、矛盾している部分もあるのですが、基本的にはとても素直で真っすぐな人。演じていて清々しく、気持ちがいい子だなと思います」

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 当初は慣れない所作指導に加え、オリジナルキャラクターゆえに迷うところもあったものの、チーフ演出・渡邊良雄からの「作り込んで演じるというより、私の素、活かせる部分を活かしてほしい」という言葉が支えになったという白石。

 「正解がないからこそ、自由度が高いからこそ、直のどんな側面に焦点を絞っていくのかが難しかったです。おそらくスタッフ、キャストの方それぞれが思い描く直像があると思いますし、すり合わせていく作業はクランクインまでは苦戦しました。これまで時代劇の作品をあまり多く経験していないこともあって不安な部分もありましたが、渡邊さんからは“あまりがんじがらめになりすぎず気楽に”という言葉をいただきました。それでも不安だったので、現場に入る前に所作指導の時間を設けていただいて収録に臨みました。悩んだのは、直の“男勝り”をどう表現するのか。加えて、当時の時代背景をふまえると自分たちの言葉、行動の一つ一つに今よりも意味が伴っていたような気がするので、特に目線を意識し、目からしっかり伝わるお芝居をしたいと思っていました」

直と小一郎(仲野太賀)

 主演の仲野とは3度目の共演とあって、助けられた部分も多かったようだ。

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 「幼馴染という関係を作る上で、初めましての方でなく、何度かご一緒してる太賀さんだったからこそコミュニケーションも取りやすく、太賀さんでよかったなと思います。エピソードで言うと、収録のスケジュール的に“この1週間はすごく大変だね”っていうことがあったんです。小一郎と直の怒濤の気持ちの流れを収録する期間があったのですが、その時の太賀さんの本番での気持ちの爆発のさせ方が本当に素晴らしくて。私は泣きの芝居だと割とテストの時からスイッチが入ってしまうのですが、本当は本番までその爆発を取っておきたかったんです。太賀さんに“気持ちの調整をどうされてるんですか?”と聞かせていただいたことは、とても勉強になりました。ものすごく頼れる座長でもありますし、スタッフの皆さん一人一人のことを気にかけていらっしゃって。それに池松さんとの関係性がとても素敵で。お二人の笑顔が絶えない現場で、それが現場全体の雰囲気が良い理由の1つなのかなと思います」

 改めて、ドラマを通じて戦国時代に触れ「光と闇が生々しく浮き出ているような時代」と振り返る白石。

 「現代の私たちからは想像を絶する、考えられないほど命が軽く扱われていた時代。女性は待つことしかできなかったので、(大切な人の帰りを)信じて待つことしかできない歯がゆさと、同時にその強さも感じていて。皆生きていくことに必死だったと思いますが、だからこそ、その生命力、命の輝きを感じられました。どんなに辛いことがあったとしても、生きることを諦めず、夢を持ち続ける。それこそ小一郎もですが、藤吉郎が農民から這い上がっていくのも、夢を持っているからこそできることで。そういう光の部分の一方で裏切りがあったり、光と闇が生々しく浮き出ているような時代だなと感じました」

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 「直と小一郎、藤吉郎がおそろいでつけているひょうたんのキーホルダーみたいなものがお気に入り」だと笑う白石。そして視聴者に、「直は史実にはないオリジナルキャラクターではありますが、直と同じような思いを背負っている人は存在していたと思います。今後、小一郎が戦乱の世を駆けていく原点と言いますか、小一郎を形成する1つのピースとして存在できたらと思っています」と役への思いを語った。(編集部・石井百合子)

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