「ばけばけ」濱正悟、庄田多吉は「本当にピュア」英語セリフは現場で習得

連続テレビ小説「ばけばけ」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか ※土曜は1週間の振り返り)で松江の秀才・庄田多吉(しょうだ・たきち)を演じている濱正悟が、都内で行われた取材会に出席し、2022年度後期放送の「舞いあがれ!」以来2度目となる朝ドラ出演の心境や、劇中で披露する英語セリフの舞台裏を明かした。
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連続テレビ小説の第113作「ばけばけ」は、松江の没落士族の娘・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々をフィクションとして描く。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語。ヒロイン・トキを高石あかり(高=はしごだか)、夫のヘブンをトミー・バストウが演じている。
濱は「ばけばけ」への出演について「ふじきみつ彦さんが脚本を担当し、怪談がテーマと発表された時に、どんな作品になるんだろう? と思いました。漠然と楽しみにしつつ、自分も出たいなと思っていたんです。その後、声をかけていただいたので、嬉しかったです。どんな役をやるのか楽しみにしていました」と当時の心境を振り返る。NHK大阪のメンバーは馴染みのスタッフが多く、撮影初日から温かく迎えてもらえたといい、「僕の性格をわかってくれている方が多く、キャストの方とも序盤から打ち解けられました。その環境を作っていただいたことに本当に感謝しています」と話す。
現代が物語の中心となった「舞いあがれ!」とは時代設定が大きく異なるが、「生きている心持ちもそうですし、環境も違う。でも、そこは変に意識したり、やり過ぎなくていいのかなと思いました。着ているものも違うし、周りの人間たち、景色だって違う。逆に新鮮に感じました」と前向きな気持ちで受け止めたという。
撮影に入ると、セットの雰囲気もこれまでとは違っていたといい、濱は「他の現場でも一度撮影を見学してから現場に入るのが好きなので、今回もそうして臨みました。『ばけばけ』は総じてライティングが暗めで、現場に入る時にスタッフさんがライトを照らしてくれてセットに入るんです。すごく雰囲気があります。暗い方が落ち着くから好きです。スタッフさんが目の前にいて芝居をするのですが、落ち着いて芝居ができる空間だったと思います。『舞いあがれ!』の時は、航空学校が空港だったので、外の空気を吸えました。だから、ほぼ外に出ていたイメージです」と両作を比較する。
演じる庄田は、松江中学で英語教師を務める錦織(吉沢亮)の友人で、「大盤石(だいばんじゃく)」と呼ばれる錦織に対して「半分弱」と自称する人間味あふれる人物だ。「庄田は本当にピュアだと思います。尊敬しています。絶対に“自分が上に行ってやろう”みたいな考え方はしません。僕個人は頑張って上に行きたいと思うタイプ。自分より前を行く相手に対しても、その人の人間性によりますけど、居心地がいい方なら、自分も一生懸命頑張って、一緒に上がって行けたらいいなって思うんです。そこが庄田と違う部分です」と役と自身の違いも分析する。
劇中に登場する英語のセリフについては「英語はもともと好きでした。学校とかで教わるのは主にライティングとリーディングで、スピーキングはありません。見切り発車でオンラインで英語教室を受けたのですが、撮影現場で英語指導の方からあの時代の話し方と今っぽい英語のニュアンスは随分違うらしいと聞いて、すぐ(英語教室を)辞めました」と回顧。
そのため、ドラマに必要とされる英語は現場で習得していこうと決めた濱は「台本をもらうのは1~2か月前。他のセリフと同じで、読んで覚えるという感じです。ここはこういう発音でと教えてもらい、少しずつ修正しながらやりました。覚えすぎても、間違えたまま覚えていたことがわかると気持ちが入りません。ネイティブスピーカーではないので、コミュニケーションとして伝わるかどうかを重要視して頑張りました」と工夫を明かしていた。(取材・文:名鹿祥史)


