冬野心央x井内悠陽、スーパー戦隊は“生きる伝説”『ゴジュウジャーVSブンブンジャー』Wレッド対談
スーパー戦隊シリーズ50周年と「VSシリーズ」30周年を記念したVシネクスト『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVSブンブンジャー』。「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」と「爆上戦隊ブンブンジャー」がクロスオーバーする同作で共演した冬野心央(遠野吠/ゴジュウウルフ役)と井内悠陽(範道大也/ブンレッド役)がインタビューに応じ、両戦隊の集大成を飾る本作の魅力、50周年を迎えたスーパー戦隊シリーズについて語った。(取材・文:編集部・倉本拓弥)
ずっと好きでいてもらえる役に戻れた喜び

Q:(冬野さんへ)座長として「ゴジュウジャー」テレビシリーズを完走した心境は?
冬野心央(以降、冬野):座長ではありますが、吠は周囲を引っ張るようなリーダーではないので、変に気負いすることはありませんでした。「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」を観ていただく方に対して、毎週いいものを届けようと意識していました。破天荒な部分やシリアスなパートも多く、かなり落差の激しい作品ではありましたが、みなさんに楽しんでいただけたなら嬉しいです。
Q:「ゴジュウジャー」を経て、俳優として成長したことや変化はありますか?
冬野:全部です! もともと演技の経験があったわけではないので、撮影からアフレコ、イベント出演など表に出る機会が増えたり、自分が経験してないことをたくさん経験できました。また、吠としても願いがない状態から1年間いろいろな壁を乗り越えて成長したので、吠の成長に対して自分も食らいついていく感覚で演じてきました。吠と同様に、冬野心央としても成長できた実感があります。
Q:(井内さんへ)「ブンブンジャー」としては1年ぶりの出演となりますが、再び大也を演じた心境を教えてください。
井内悠陽(以降、井内):本当に嬉しかったです! 「爆上戦隊ブンブンジャー」の放送が終わった時も、ヒーローショーやファイナルライブツアーがありましたが、その時から「ブンブンジャー」また観たいですとすごくたくさん言ってもらえることが多かったので、こんなにもずっと好きでいてもらえる役に、もう一度戻れたことが嬉しかったし、より好きだと思っていただけるように、また、改めて好きだという感情を起こしてもらえるように、全力で頑張ろうという強い思いで挑みました。
Q:昨年のVSシリーズで「王様戦隊キングオージャー」の酒井大成(クワガタオージャー/ギラ・ハスティー役)が経験していた“先輩ポジション”での出演となりますが、どのような気持ちで臨みましたか?
井内:去年は大也としてギラに導いてもらった部分があったので、いつも通りの大也でした。今回は、僕が去年ギラにしてもらったように吠を導く立場になるので、気合の入れ方だったり、恩返しの意味も込めて、吠に対してしっかりやらなきゃという思いはありました。
かなり癖がある光の吠
Q:『ゴジュウジャーVSブンブンジャー』の台本を読んだ時の感想は?
冬野:とんでもない内容になっていました(笑)。ゴジュウジャーとブンブンジャーがこんなふうに関わっていくんだという驚きもあったり、すごく楽しく読ませていただきました。
井内:台本に「大也」「シャーシロ」という文字を見た時、「帰ってきたな!」という思いを感じ取ることができました。「ブンブンジャー」が好きな人は、すごく懐かしく、同時に嬉しい気持ちになってもらえるのではないかと思います。脚本家も「ブンブンジャー」を書いてくださった方(樋口達人)なので、「大也ならこう言うよね」というセリフ回しも当時のまま。6人の個性がしっかりと反映されています。当時を思い出しながら、観ていただけたら嬉しいです。
Q:(冬野さんへ)品行方正した光の吠を演じる際に意識したこと、セイントゴジュウウルフのセリフ回しは苦労しましたか?
冬野:光の吠は、普段の吠とは別物の役といいますか、1年間やってきた吠を活かしてというよりは、全く別のキャラクターを演じるぐらいの気持ちで挑みました。セリフもそうですし、かなり癖のある吠です(笑)。
Q:井内さんは光の吠をどうご覧になりましたか?
井内:最高でした! 光の吠を見るのが本当に楽しみだったんです。冬野さんがおっしゃる通り、吠とは別物に近い。冬野さんが演じたらどうなるのか、想像できなかったので、完成した作品を観て、ずっとニヤニヤしていました。台本の面白さがそのまま反映されています。
幼少期に憧れた歴代レッドとの共演
Q:今作には、歴代スーパー戦隊シリーズのレッド(中尾暢樹さん、小澤亮太さん、高橋光臣さん)がゲスト登場します。
冬野:歴代の先輩方に出演していただくことが、すごくありがたいと思いました。特に印象的なのは「海賊戦隊ゴーカイジャー」の小澤亮太さん(キャプテン・マーベラス/ゴーカイレッド役)です。マーベラスはずっと自分の記憶に残っているキャラクターですし、ゴジュウジャーが歴代レッドにエンゲージするように、ゴーカイジャーも歴代戦隊にゴーカイチェンジできるという共通点もあります。
井内:小さい頃に観ていたヒーローで、当時は「ヒーローになりたい」という夢だったのが、いまこうして現実となって、同じ作品で共演できたことが、いまだに夢のようです。
Q:『ゴジュウジャーVSブンブンジャー』の見どころは?
冬野:ゴジュウジャーとブンブンジャーのメンバーがどのように関わっていくのかは、ファンのみなさんが最も注目しているところの一つだと思います。両戦隊の関わり方を予想してもらって、ぜひ見に行ってほしいですし、彼らが出会ったことで起こる化学反応も楽しみにしてほしいです。
井内:作品のスケールです。「ブンブンジャー」の夏映画でも思ったのですが、劇場で上映するからこそできる引きの撮り方だったり、長回しで一気に撮影するアクションシーンは、モニター越しでもワクワクしました。ぜひ、大きなスクリーンで大迫力のアクションシーンを堪能してほしいです。
スーパー戦隊は「一生心に残る」存在
Q:(井内さんへ)「ゴジュウジャー」で演じた堤なつめは、テレビシリーズ第44話で指輪争奪戦から離脱していたことが判明しました。井内さんは、なつめの選択をどのように捉えていますか?
井内:なつめは反響も含め、すごくたくさんの方に愛していただき、僕自身も演じていて楽しいキャラクターでした。もう一度演じたかった思いもありますが、これは「ブンブンジャー」にもつながる部分といいますか、なつめは自分で夢を掴む形での離脱だったので、まったく残念な感じではないんです。なつめは、いまも夢に向かって進んでいます。もしも、寂しいと感じている方がいらっしゃったら「安心してね。なつめは今も走っているから大丈夫だよ」と伝えたいです。
Q:お二人にとって「スーパー戦隊」とはどのような存在ですか?
冬野:小さい頃に観ていて、大人になっても覚えていることが、スーパー戦隊シリーズや特撮の良さだと思います。スーパー戦隊としてかっこいい姿を見せて、夢や希望を与えて、その歴史をどんどんつないでいく。短い言葉で表現するなら「生きる伝説」ですね。
井内:僕にとって、かけがえのない存在です。実際に自分が演じる側になって、大也として生きたことで、作品を通じて自分も勇気や元気をもらいました。こんなにもたくさんの人たちを笑顔にできる作品はなかなかないですし、実際に小さい頃に観ていた作品について、大人になってから「自分はこれを見て育った」と話しができる歴史あるものは数少ない。自分が一人のヒーローとして携われたことは本当に良かったですし、僕の中で一生心に残る大切な存在です。
Vシネクスト『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVSブンブンジャー』は3月20日(金)より新宿バルト9ほかにて期間限定上映/Blu-ray&DVDは7月29日(水)発売


