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荒木飛呂彦、「岸辺露伴は動かない」新作ドラマで斬新なアイデア

関友太郎(演出)、飯豊まりえ、平瀬謙太朗(演出)
関友太郎(演出)、飯豊まりえ、平瀬謙太朗(演出)

 実写ドラマ「岸辺露伴は動かない」シリーズ最新作で飯豊まりえ主演の「泉京香は黙らない」の取材会が26日、NHK放送センターで行われ、脚本・演出を担当した監督集団・5月の関友太郎平瀬謙太朗が登壇。脚本協力としてクレジットされている原作者・荒木飛呂彦との脚本開発を振り返った。取材会には主演の飯豊、制作統括の土橋圭介も参加した。

【画像】「泉京香は黙らない」場面写真一挙!<11枚>

 本作は、荒木飛呂彦の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」スピンオフシリーズを実写化したドラマ「岸辺露伴は動かない」シリーズの最新作。相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊な力“ヘブンズ・ドアー”を持つ漫画家・岸辺露伴(高橋一生)の担当編集者である泉京香(飯豊)を主人公に、泉が担当した新人漫画家に疑問を呈する露伴に腹を立てつつも、何とも言えない違和感に対峙していく姿を描く。

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 これまで主に小林靖子脚本、渡辺一貴演出で紡がれてきた物語。今回、オリジナルストーリー構築に白羽の矢が立った関は「『岸辺露伴は動かない』はNHKを代表するシリーズ。お話をいただいたときは、本当に身構えたというか『自分たちがやってもいいのかな』と思ったんです」と率直な胸の内を明かすと「でも、作り手としてこんなにもいい機会を逃すわけにはいかないと思い、すぐに『よろしくお願いします』とお返事させていただきました」と回顧。「そしてせっかくやるのであれば、シリーズ史上一番怖いものを目指そうという気持ちで取り組みました」と思いを述べた。

 平瀬も「僕は原作の大ファンで、ドラマもずっと観ていたので、すごく緊張感はありました」と語ると「僕が一番好きなのは『富豪村』なのですが、そこで初めて泉京香が出てくるんです。そんな自分が今回京香を主人公にした物語を担当できるなんて、嬉しい巡り合わせだと思いました」と不思議な縁を感じたという。

 本作には、原作・脚本協力として荒木飛呂彦の名前がクレジットされている。脚本開発について、平瀬は「まずスタイルとしては、我々がプロットを書いて荒木先生にお送りして、先生からコメントをいただいたり、面白いアイデアをいただく形です。時には相関図が送られてきたりもしました。それを意訳して脚本に取り入れていくという形でした」と経緯を振り返る。

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 露伴に加え、京香が担当する新人漫画家・西恩ミカ(堀田真由)、ミカの双子の兄・奏士(寛一郎)、京香の彼氏・勘助(橋本淳)という3人の登場人物が発表されているが、関は「ミカの役は僕らが投げたキャラクターでしたが、お兄さんは先生が追加された人物でした。また京香の恋人の勘助は、荒木先生のメモだと“フィアンセ”と書いてあったんです」と裏話を明かす。

 平瀬は「ドラマ1期の時に京香さんには彼氏(中村倫也演じる太郎)がいたので、今回そういったキャラクターを出すとはまったく考えていなかったんです。しかもフィアンセという立ち位置だったので、たまげました。僕らにはそこまでの思い切りがなかった」と荒木の発想に脱帽したそうで、関は「すごく斬新なアイデアで“そっちか、なるほど”と僕らの1歩も2歩も進んでいる。それをうまく脚本に落とし込んでいく作業でした」と語っていた。

 そんな作業に関は「ジョジョ的な世界に論理を超えてポーンと飛んでいくところが、どうしても制作チーム内だと突破できなかった。それを先生がポンポン投げてくるボールによって『あ、これだから荒木ワールドになるんだな』と体感できました」と述懐。平瀬も「いい意味で「ジョジョ」って意味が分からないと思うんです。そこにみんなが魅了されていく。立ち姿一つとっても本当に常識的じゃない。そのジョジョ的エッセンスを僕らに与えてくださった」と述べていた。(磯部正和)

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