ADVERTISEMENT

「ばけばけ」制作統括、高石あかりの演技に「周囲も救われた」不安&苦労と向き合った1年間

「ばけばけ」主人公・トキを演じ切った高石あかり
「ばけばけ」主人公・トキを演じ切った高石あかり - (C)NHK

 高石あかり(高=はしごだか)主演の連続テレビ小説「ばけばけ」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか ※土曜は1週間の振り返り)が27日、最終回を迎えた。全25週・125回の放送を見守ってきた制作統括の橋爪國臣が、最終回を迎えた心境、撮影期間を含め、1年間にわたり本作を支えてきた脚本のふじきみつ彦、主演の高石、ヘブン役のトミー・バストウへの思いを語った。

【画像】最後は2人きり…「ばけばけ」最終回ラストシーン

 最終回を迎えた橋爪は、制作当初の思いをしみじみと回顧。「今までの朝ドラは、うまくいってない人が問題を乗り越え、何かを成し遂げていくというのが大きなフォーマットになっていました。でも『ばけばけ』は、何かが起こりそうで何も起きない物語。そんな物語がこれまでの朝ドラの視聴者にどのくらい受け入れられるだろうと、少し不安もありながら制作を始めました」と当初の心境を振り返る。

ADVERTISEMENT

 放送が始まると、周囲の言葉に流されず、自分たちが作りたい物語をブレずにこだわりを持って作り続けた。「例えば、ヘブンが怪談をどう作っていったか、その部分にもっとスポットを当ててほしいとか、二人の見せ方についても多くの人にご意見をいただきました。もちろん、それもそうだと思ってはいたのですが、それ以上にトキとヘブンの関係性、何も起きない日常の風景を素敵だと感じてくれる人が多く、このドラマを楽しみに毎週観てくださる人がいることに感激しました。自分たちがやろうとして描いた物語が、たくさんの人に響いていたことが嬉しかったです」

 飾らない、おかしみのある「ばけばけ」の世界観は、ふじきの作風によるところが大きい。橋爪は「ふじきさんのおかげで『ばけばけ』の作品は成り立っています。脚本家がこの世界をゼロから1に作り上げていくわけですから、ふじきさんの優しい目線や人柄までもが、結果的に物語に強く反映されていると思うんです」と改めてふじきの手腕を絶賛した。

(C)NHK

 また橋爪は、「ばけばけ」の世界観の構築に「すごく時間がかかった」と苦労も明かす。「第1週から第3週までの脚本は、一度書き直しています。このドラマの作風に行き着くまでに、苦しみがすごくあったと思います。でも、それを乗り越えてからは一度も止まることなく、すべて時間内に脚本が書き上がってきました。そういうことを思うと、この作品にはふじきさんのブレない部分がキャラクターだったり、物語に強く反映されています。それが結果的に、作品の良さに繋がったと思います」

ADVERTISEMENT

 トキの夫・ヘブンを演じたトミーは、たどたどしい日本語のニュアンスを意図的に演出するなど、歴史上の人物をモデルにしたヘブンを、親しみのある愛くるしいキャラクターに仕立て上げた。橋爪は「日本語が話せることはもちろん、役者としてのレベルがすごく高かった」とトミーの才能を絶賛する。

 「トミーさんだけでなく、ほかのキャストの皆さんもそうです。その人になりきって、それぞれが役を生きてくれる。きちんと準備をした上で撮影に臨むので、演じるキャラクターもブレないし、相手のお芝居に対してその人だからこその反応をする。セリフもその人のキャラクターにあったものに変化していて驚きました」

 橋爪は「どんな人も嫌いにならない、すごくいい人でした。どんなことを言わせても良い人に見えるし、悪いことを言わせても、実は根は良い人だなとか、本当に好きになれる人になってしまう。彼のプライベートでの人柄の良さが役に滲み出ていたと思います」とトミーの人柄にも触れた。

(C)NHK

 「レフカダ・ヘブンは結構かんしゃく持ちで、無理難題も言います。演じ方によっては、嫌な人にも見えると思うのですが、トミーが演じることで、頑固な一面がなぜか可愛らしく見えてきたから不思議です。今は撮影を終え、バンクーバーに行ってしまいましたが、これからも世界に羽ばたいていく役者になるだろうと信じています。それくらい力を感じたんです。これからの彼の活躍にすごく期待しています」

ADVERTISEMENT

 そして、主人公・トキ役を務めた高石については「受けの芝居が素晴らしかった」と改めてその才能を絶賛する。「何かボールが投げられたとき、それをキャッチして、ちゃんと自分の芝居で返せる力を持っていました。演技プランを立てて、それをその通りにこなしていくのではなく、役をきちんと生きてくれる役者さんだと思いました」

 高石は座長として、常に現場を盛り上げていたという。橋爪は「彼女も、これだけ長い作品に挑戦したことがなかったと思います。主演として一人で番組を引っ張っていくことも、ほぼ初めてだったはずです。すごく辛い時期もあったのかもしれませんが、決して表に出しませんでした」と高石の座長ぶりを紹介した。「最後の撮影が終わった時も『楽しかった』って言っていました。彼女が楽しく芝居に取り組んでいる姿に、周囲も救われたと思います。彼女が楽しいと思えるまま、行かせなきゃいけないと周りも思っていたはずです。最初はどうなるかと心配しながら見ていましたが、そういうのは杞憂に終わるぐらい、最後までみんなを引っ張ってくれたと思います。本当に感謝しています」(取材・文:名鹿祥史)

NHKオンデマンド | U-NEXT

※このリンクにはアフィリエイトタグが含まれており、リンク先での会員登録や購入などでの収益化を行う場合があります。

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT