BTS復帰!「ここまで来るのに長い時間がかかった」 熱狂に包まれたワールドツアー・ライブビューイング

世界的グループ、BTSのワールドツアー『BTS WORLD TOUR‘ARIRANG'』の韓国・高陽総合運動場公演が11日に行われ、日本で全国347館の映画館でライブビューイング(ライブ生中継)を実施。グランドシネマサンシャイン池袋にも大勢のARMY(BTSファンの呼称)が集結し、劇場はライブ会場に劣らぬ熱狂に包まれた。
【画像】初映画『Burn the Stage : the Movie』場面写真
メンバーの兵役のため、2022年からグループの活動を一時休止をしていたBTSにとって、ラスベガスで幕を閉じたツアー以来、およそ4年ぶりとなる大規模ツアーは、9日の韓国・高陽市からスタート。4月17日と18日には東京ドームでも実施されるほか南米、北米、欧州、アジアなど、2026年から2027年にかけて世界34都市計85公演が行われる予定。
世界中が注目するツアーを映画館でリアルタイムで体験できる貴重な機会とあって、この日の劇場は超満員。ARMY BOMB(OFFICIAL LIGHT STICK)と呼ばれるBTS公式ライブ用の球体ペンライトを手にする人も多数見受けられた。セットは360度全方向から観客を迎える360度ステージで実施。開演前には、会場の客席の様子もスクリーンに映し出され、韓国はもちろんヨーロッパやアジア各国から来場したと思われる観客の姿も見受けられ、ペンライトを振りながらBTSコールを送っていた。
そんな観客の熱気が充満する中、いよいよ上映開始。黒い衣装に身を包んだ大勢のダンサーがステージに駆け寄り、BTSのメンバーが一人ずつステージに姿を現した。この日のセットリストは最新アルバム「ARIRANG」の曲を中心に、「FAKE LOVE」「Butter」「Dynamite」といったヒット曲を織り交ぜたバランスの良い構成。
ワールドツアー初日となった9日の韓国・高陽総合運動場公演はどしゃ降りの中で行われたが、この日はうって変わって晴天に恵まれ、RMが「今日は2日目の公演となりますが、初日と違って天気がとても素晴らしいですね。まだ少し寒いかもしれないですが、私たちが熱く盛り上げていきますよ」と語れば、Vも「今日は360度のステージでお届けしていて、ARMYの皆さんに囲まれているんです。ライブビューイングの皆さん、見えていますか?」とカメラに向かって呼びかけ。劇場の観客もペンライトを精いっぱい振りながら、スクリーンのVに向かって大歓声でパワーを送っていた。
「they don’t know‘bout us」「Like Animals」など最新アルバムの曲を披露した後は、「FAKE LOVE」を披露。「みんな一緒に歌って!」「もっと大きく!」といった具合にメンバーから鼓舞された観客は、リズムに合わせて大盛り上がり。また「SWIM」「Merry Go Round」といった楽曲では、ダンサーたちが大きな白い布をはためかせながら、浮遊感あふれる楽曲のコンセプトを表現。観客も体を左右に揺らしながら、そのリズムに身を委ねていた。
その後も重厚なビートが印象的な「2.0」「NORMAL」「Not Today」「MIC Drop」「FYA」「Burning Up(FIRE)」などの楽曲を続けて会場を盛り上げると、「皆さんカッコいいですね! このままずっと楽しんでいってください!」とご機嫌な様子のRM。SUGAが「この盛り上がりを抑えてしまうのは惜しいから、すぐに次の曲にいきましょう!」と呼びかけると、最新アルバムの「Body to Body」を披露。RMからSUGAへとラップをたたみかけ、Jimin、Jung Kookのハイトーンボイスで歌いあげる。さらに本作で印象的にサンプリングされている韓国の民謡「アリラン」が会場に流れると、RMが「みんなの声が聞きたい!」と沸かせた。
最後に「今度は僕たちが皆さんのそばに行きます!」というコメントとともに「IDOL」を披露。メンバー全員がステージを降りて、「ARMYの皆さん、見えますか?」「みんなでいきますよ!」などと客席に呼びかけながら、ARMYとの交流を図るメンバーたち。劇場のスクリーンには激しいリズムに身を任せ、一心不乱に踊る世界各国のARMYたちの姿が映し出され、その興奮度合いに呼応するように劇場の観客が振るペンライトの揺れ具合も力強さを増していく。そうして会場が一体感に包まれた。
メンバーがステージを去った後も、ライブ会場のBTSコールは鳴り止まない。劇場のスクリーンにはARMYたちが掲げるメッセージカードが次々と映し出され、その都度、歓声が鳴り響いた。そこには台湾や日本から来たというARMYのメッセージや、スウェーデン、スイスの国旗を掲げるARMY、そしてハングルでのメッセージなど、7人そろったBTSへの「おかえり」という思いが込められたメッセージや、いかにBTSに夢中であるかというメッセージなど、国境を越えてこのひとときを共有するピースフルな空間が広がっていた。
アンコールでメンバーが披露したのは、Deluxe Vinylにサプライズとして収録されている新曲「Come Over」。続いてRMの「次はビルボードで4週連続1位、通算で10週1位を記録した曲です。うちの隣の家のワンちゃんのチョルスも知ってる曲ですよ」という紹介とともに、大ヒット曲「Butter」を披露。さらに「この曲もチョルスが知っている曲ですよ」と続け、大ヒット曲「Dynamite」をたたみかけて会場のボルテージは最高潮となった。
続いてVが「ARMYのみんなは何の曲が聴きたい?」と尋ねると、「Danger」「Magic Shop」「Boy With Luv(feat. Halsey)」といった曲名が次々と挙げられる中、「監督に任せますよ」という言葉とともに流されたのがメンバーにとっても思い入れの強い「Take Two」。さらにメンバーが“BTSカラオケ”と題したコーナーで流されたのは「DNA」。しかし、かなり昔の楽曲だったためか、記憶を呼び起こしながら振りを披露するメンバーたち。Jung Kookが「誰か振りを覚えている人いたら教えてよ!」と語るなか、しっかりと踊ってみせるV。RMも「BTSには200曲以上あるから、これからもBTSカラオケをやっていきたい」と意欲を見せた。
そして最後に横一列で座りながら最後のトークを繰り広げるメンバーたち。Jiminが「6年半ぶりのツアーになり、その間みなさんに本当に会いたかったし、待っててくれてありがとう。これからも頑張っていきますので、僕たちのそばにいてくれると嬉しいです」と語れば、Vも「僕はおとといの初日のコンサートが本当に楽しくて。声を枯らしちゃいました」と笑う。さらにJinは「皆さん、ここに来てストレスは発散できましたか?」と尋ねるとカメラに向かって投げキッス。RMが「ここまで来るのに長い時間がかかりましたが、皆さんに感謝しています。皆さん、本当に最高です!」と語ると、「僕がJung Kookと出会ったのが15歳でしたが、今は30歳を超えました。15年間一緒に活動をしてきたなかで話し合い、この活動を長く続けるために下した決断です。僕たちをこれからも信じて、僕たちの変化を見守っていただき、一緒に楽しんでいけたらと思います」としみじみ。
Jung Kookが「今日は何のトラブルもなく終わって良かった。これからもカッコいいアーティストになりたいと思っています」と語ると、j-hopeが「愛してます!」と指ハート。そしてあらためてRMが「この瞬間は二度とこない。ありがとう!」と呼びかけ。そこから締めくくりとして「Please」「Into the Sun」など最新アルバムの曲を続けて歌唱。メンバーたちは歓声を一身に浴びながら会場を後にした。(取材・文:壬生智裕)
『BTS WORLD TOUR “ARIRANG” IN JAPAN』4月17日・18日東京ドーム公演ライブビューイングチケットは発売中


