是枝裕和監督カンヌ映画祭コンペ8度目、3年ぶり出品 日本から3作品

是枝裕和監督・綾瀬はるか&大悟(千鳥)ダブル主演による映画『箱の中の羊』(5月29日公開)が、フランス時間5月12日から23日まで開催される第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された。是枝監督作品がカンヌ国際映画祭で同部門に選出されるのは8度目、2023年の『怪物』以来3年ぶり。
本作は、少し先の未来を舞台に、息子を亡くした夫婦が、亡き息子と同じ姿・声を持つヒューマノイドを迎え入れ、再び「家族」としての時間を動かしていく姿を描くストーリー。夫婦に綾瀬、大悟がふんし、亡き息子と同じ姿・声を持つ7歳のヒューマノイド役に新星・桑木里夢(くわき りむ※「桑」の木の上は十と草冠が正式)が200名を超えるオーディションで抜擢された。日本映画としては2018年の『万引き家族』以来、8年ぶりとなる是枝監督のオリジナル脚本作品となり、世界184の国と地域で配給が決定している。
是枝監督は、同映画祭でこれまで2004年『誰も知らない』で主演・柳楽優弥が最優秀男優賞受賞。2013年の『そして父になる』では審査員賞を受賞。2018年『万引き家族』では最高賞であるパルム・ドールを受賞。2022年『ベイビー・ブローカー』では、エキュメニカル審査員賞と主演のソン・ガンホが最優秀男優賞を受賞。『怪物』では、脚本賞(坂元裕二)と、日本映画初となる「クィア・パルム賞」を受賞している。
是枝監督は出品を受け「苦楽を共にしたスタッフ、キャストと一緒にまたあの場所に立てることをまずは喜びたいと思います。久しぶりのオリジナル脚本でもあり、この作品が何を描こうとして、どこに辿り着いたのか? まだ自分でもはっきりとは掴めていないのですが、作品にとっては最高のお披露目の場を頂けたので、船出をしっかり見届けたいと思います」とコメント。
主演の綾瀬は「是枝監督をはじめスタッフの皆さん、大悟さんをはじめキャストの皆さんと一緒に作り上げたこの作品が、カンヌ国際映画祭という特別な場所で、世界中の方々にご覧いただけることを、大変光栄に思います。そして『箱の中の羊』が皆さんの心に響く作品になることを願っています」、大悟は「カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品が決まった事、大変嬉しく思います。是枝監督をはじめ、出演者、全スタッフさんのお陰です。この映画に関わった全ての人、本当におめでとうございます! 僕的にはメチャクチャラッキー! 大棚ぼた。綾瀬はるかさんとのフランス旅行楽しみです!」とコメントを寄せている。
同部門には、日本からは深田晃司監督・松たか子主演の『ナギダイアリー』(9月25日公開)、濱口竜介監督『急に具合が悪くなる』(6月19日公開)も出品されている。
是枝裕和監督カンヌ国際映画祭出品作品歴
『DISTANCE』 2001年第54回コンペティション部門
『誰も知らない』 2004年第57回コンペティション部門/最優秀男優賞受賞(柳楽優弥)
『空気人形』 2009年第62回ある視点部門
『そして父になる』 2013年第66回コンペティション部門/審査員賞受賞
『海街 diary』 2015年第68回コンペティション部門
『海よりもまだ深く』 2016年第69回ある視点部門
『万引き家族』 2018年第71回コンペティション部門/パルム・ドール受賞
『ベイビー・ブローカー』 2022年第75回コンペティション部門/最優秀男優賞受賞(ソン・ガンホ)・エキュメニカル審査員賞受賞
『怪物』2023 年 2023年第76回コンペティション部門/脚本賞受賞(坂元裕二)・クィア・パルム賞受賞


