「風、薫る」坂東彌十郎、清水卯三郎のイメージは「不思議の国のアリス」のうさぎ

連続テレビ小説「風、薫る」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか ※土曜は1週間の振り返り)で「瑞穂屋」の店主・清水卯三郎を演じている坂東彌十郎が、「不思議の国のアリス」のうさぎがイメージだというキャラクターについて、卯三郎が営む「瑞穂屋」のセットについて語った。
「風、薫る」は、文明開化が急速に進む明治時代に看護の世界へ飛び込んだ、二人のナースの冒険物語。栃木や東京を舞台にしたオリジナル作品で、原案は田中ひかる氏の著書「明治のナイチンゲール 大関和物語」。実在した大関和(おおぜき・ちか)さんと鈴木雅(すずき・まさ)さんをモチーフにしながらも、傷ついた人々を守るために“バディ”として奮闘する二人の主人公と、その仲間たちの姿をフィクションとして描く。
清水卯三郎は、日本橋で舶来品などを手広く扱う「瑞穂屋」を営む。主人公の一ノ瀬りん(見上愛)&大家直美(上坂樹里)と深く関わりを持つようになる。
ーー清水卯三郎について
清水卯三郎という人物は 1867 年のパリ万国博覧会にも商人として参加していて、早くから英語や外国の文化にも興味を持った人。時代の変化にも好奇心旺盛に飛び込んでいった人間なのではないでしょうか。
このドラマの中でどういう役割を担うのかを考えたとき、イメージが固まらないように実在の方のことはあえて深掘りはせず、演出の方たちがこの作品で作ろうとしている卯三郎の像に少しでも寄り添いたいと思いました。
最初に演出の方々と打ち合わせをしたときに言われたのが「『不思議の国のアリス』のうさぎのイメージです」だったんです。それにはとても驚いたのですが、りんとの出会いのシーンでは、りんが食べたことのないチョコレートをあげたりマジックを披露したりして、まさに迷っているりんを新たな世界に誘(いざな)う不思議で楽しい人物なのだと感じました。時代が変わっていくことや新しいことにワクワクする卯三郎は、座っているりんを見て、なんとなく人とは違う悩みを抱えていることに気づき声をかけ、彼女の話にとても興味を持ったので自分のお店へ誘ったのだと思います。
ーー卯三郎のお店「瑞穂屋」の印象
「瑞穂屋」のセットはおもしろいですよ。まず狭い(笑)。僕は体が大きいので最初は歩くのに一苦労でしたが最近コツがわかってきました。
その狭い空間に大量の商品が並んでいて、置いてあるものはひとつひとつ凝っている。
あの時代に外国から入ってきたものを日本人に紹介するという一面と、日本の古いものを外国の人に紹介する一面が混ざっているお店なので、見ているだけで楽しいです。
なんにでも興味のある卯三郎はどんどん買い集めてしまうのでしょうね。
お店の前にはうさぎの置物もありますし、僕の衣装もハットをかぶりステッキを持ち蝶(ちょう)ネクタイ。
外国の方や若い人たちが集う不思議な国への入り口のようなお店です。
卯三郎はビジネスマンという側面を持ちつつ、おもしろがりながら社会が変わっていく手助けをしていく人だと思うので、物語が進みりんや直美が看護師の道へと進む中で、この先どのように関わっていくのかもとても楽しみにしています。


