パラマウントによるワーナー買収、ロバート・デ・ニーロら映画人4,000名以上が反対

ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)の株主が、パラマウント・スカイダンスによる1,110億ドル(約17兆7,600億円・1ドル160円計算)での同社の買収案を承認した。これによりパラマウントはワーナー買収に向けてまた一歩前進した形だが、ハリウッドの映画人からの反対の声は一層強まっている。
パラマウントとワーナーの合併に反対する映画・ドラマ関係者の公開状は今月13日(現地時間)に1,000名の署名と共に掲載され、賛同者の数は現在までに4,194人まで膨れ上がっている。
署名しているのは俳優のロバート・デ・ニーロ、ホアキン・フェニックス、フローレンス・ピュー、ペドロ・パスカル、クリステン・スチュワート、ブライアン・クランストン、ジェーン・フォンダ、マーク・ラファロ、エマ・トンプソン、ハビエル・バルデム、エドワード・ノートン、グレン・クローズ、リリー・グラッドストーン、ベン・スティラー、ドン・チードル、リン=マヌエル・ミランダ、監督のドゥニ・ヴィルヌーヴ、デヴィッド・フィンチャー、ソフィア・コッポラ、J・J・エイブラムス、ヨルゴス・ランティモス、アダム・マッケイをはじめとしたそうそうたる面々だ。
公開状には「この取引は、すでに集約が進んでいるメディア環境の独占をさらに加速させ、私たちの業界、そして私たちが仕える観客が最もそれを許容できない時期に、競争を著しく阻害するものです。その結果、クリエイターの機会は一層失われ、雇用は減少し、コストは上昇し、さらには米国および世界中の観客の選択肢が狭まることになります。とりわけ危惧すべきは、この合併によって米国の主要な映画スタジオがわずか4社にまで減少してしまうことです」と今回の合併の危険性が記され、すでにこれまでのスタジオ統合により、制作・公開される映画の本数が激減し、資金提供・配給される物語の種類も限られたものになってしまっていると指摘されている。(編集部・市川遥)


