目黒蓮、全アクションを習得『SAKAMOTO DAYS』スタントチームが見た美しさの理由

累計発行部数1,500万部を突破する鈴木祐斗の人気漫画を、目黒蓮主演で実写化する映画『SAKAMOTO DAYS』(全国公開中)。殺し屋たちのクールでスタイリッシュなバトルを詰め込んだ本作のアクション監督を務めた田渕景也氏が、目黒以外では実現できなかったという撮影の舞台裏を語った。
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『SAKAMOTO DAYS』は、一目惚れした女性のために殺し屋を引退し、幸せな家庭を築いてふくよかになった「坂本商店」の店主・坂本太郎(目黒)が、突如として10億円の懸賞金をかけられ、愛する家族と平穏な日常を守るために刺客たちと激闘を繰り広げるソリッドアクションストーリー。ほのぼのとした坂本家の日常の裏で、坂本と殺し屋たちの激闘が描かれる。
田渕氏は目黒主演の『劇場版 トリリオンゲーム』でスタントコーディネーターを務めており、本人からアクションにかける思いを聞いていたという。「目黒くんから『本格的なアクション映画をやりたい』という思いは聞いていたんです。まさか、1年後くらいに本当にやれると思っていませんでしたね」
「実はその時、僕は“悪い男”を演じる目黒さんのアクションを見たいと言っていたんです。彼は本当に良い人でそのイメージも強いと思いますが、良い人のアクションで観客にインパクトを与えることって難しいんです。相手を殺しまくるわけにもいかないので。それができるような役でやれたら、“絶対にかっこよくなると思うよ”と伝えました」
しかし、殺し屋を引退した坂本にとって、家族のためにも殺しは御法度。田渕氏の思惑とは反対に“殺さない”主人公を演じることになったが、嬉しい誤算になったという。
「実写で“殺さないで強く見せる”のって本当に難しいんです。でも、彼の美しいアクションと、暴力的なところが全くない人間性がうまくマッチした。目黒さんの本来の魅力がなければ成立しなかったと思います。いざやってみたら、やっぱり坂本の方が目黒さんには合ってるなと思いましたね。もちろん、殺し屋時代の坂本のアクションはすごくかっこいいし、やっていて楽しかったですけど(笑)。“悪い男”はまた、5年後くらいに挑戦させてほしいですね」
そんな田渕氏から見る目黒のアクションの魅力は“全力を出せる”ことだという。「目黒くんはまず、習うのがうまいんです。お芝居やダンスの練習を通じて習い慣れているというのでしょうか。あるアクションについて、なぜキャラクターがそう動くのかをしっかり説明すると、すぐに理解して一気に全力で突き進む。非常に頭がいいので、自分の中でしっかりと計算して動けるんです」
「僕の思う良いアクションというのは、演じる人間が思いきり動けるということ。全力で動けることが一番いいんです。ただ、“全力”って言葉にするのは簡単ですが、いざ大人がやろうとすると難しい。駅に急いで走ることはできても、全速力で100メートルダッシュをするのは、練習が必要ですよね。それと同じで、パンチを打つだけならみんなできるけど、全力をのせて打つのはすごく難しいんです。しかし目黒くんは、自分のなかで理解したうえで全力が出せる。だから、あの美しいアクションが生まれている気がします」
音楽活動と同時に話題作への出演が続き、多忙を極める目黒だが、念願かなってのアクション挑戦。ふくよかな坂本役を特殊メイクで体現するなど、ほとんどのアクションを自らこなしたという。
「当初は太った坂本のアクションは全て吹き替えでやると思っていたんです。でも、やはり目黒さん本人がご自身でやりたいとなって、僕らもそうだよねと。僕は全部やってもらう予定で本人もそのつもりでしたが、スケジュールの都合でワンカットだけ吹き替え(スタント)で撮らなくてはいけないシーンがありました。ただ、目黒さんは全てのアクションを練習してやれる状態になっていました。痩せている坂本のシーンは全てご本人がやっていますし、目黒さんのアクションを存分に楽しんでほしいですね」(編集部・入倉功一)


