米アカデミー賞、大きなルール変更!演技部門と国際長編部門で

アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーが現地時間1日、第99回アカデミー賞(2027年3月14日開催)からの新ルールを発表した。演技部門と国際長編映画部門では特に大きなルール変更となる。
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まず演技部門では、一人の俳優が同一部門に複数ノミネートされることが可能に。例えば、ある俳優が1年間に多数の作品で名演を披露した場合、主演男優部門の5つのノミネート枠のうち2枠以上を占めることが可能になる。これは他の部門の選考基準と足並みをそろえた形だ。これまでは演技部門だけ、投票結果の上位5人に同一人物が入っていた場合、その人物のより票が多い方の演技のみを有効とし、もう一方を無効とするという措置を取っていた。
また、国際長編映画部門では出品ルートが拡大された。従来の「各国・地域の選考委員会による代表選定」に加え、指定の国際映画祭で特定の賞を受賞した非英語映画も直接エントリーが可能になる。対象となる映画祭と賞は、ベルリン国際映画祭(金熊賞)、釜山国際映画祭(最優秀作品賞)、カンヌ国際映画祭(パルムドール)、サンダンス映画祭(ワールド・シネマ審査員大賞)、トロント国際映画祭(プラットフォーム賞)、ベネチア国際映画祭(金獅子賞)。
そのため、これまでは同一の国や地域から1作品ずつしかエントリーできなかったところ、指定の映画祭での受賞結果によっては複数エントリーが可能になり、例えば、日本映画が国際長編映画賞に複数ノミネートされるということも起こり得るということだ。
近年の例では、フランスが第96回アカデミー賞国際長編映画部門の自国代表としてパルムドールを受賞した『落下の解剖学』ではなく、『ポトフ 美食家と料理人』をエントリーしたことも話題になった。『ポトフ 美食家と料理人』は同部門のノミネートを逃したが、『落下の解剖学』は作品賞、主演女優賞、監督賞、脚本賞、編集賞にノミネートされて脚本賞を受賞したため、『落下の解剖学』が仮に国際長編映画部門にエントリーされていればノミネートは間違いなかったと見る向きが強い。新ルールでは、『落下の解剖学』はパルムドール受賞で自動的にエントリー可能となる。
それに伴い、国際長編映画部門のノミネート対象は国や地域ではなく「映画作品」となる。賞は監督が制作チームを代表して受け取り、オスカー像の銘板には、作品名(および該当する場合は国・地域名)に続いて、監督個人の名前が刻まれる。
このほかAIに関する規定も明文化され、演技部門では「人間が演じたこと」を証明できる役柄のみが選考対象となるほか、脚本・脚色部門では「人間が執筆したもの」のみが選考対象となるとされた。(編集部・市川遥)


