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『正直不動産』山下智久のアドリブが凄い理由 川村泰祐監督が明かす「なんて面白いことを思いつくんだろう」

メイキングより山下智久、川村泰祐監督
メイキングより山下智久、川村泰祐監督 - (C) 大谷アキラ・夏原武・水野光博/小学館 (C) 2026 映画『正直不動産』製作委員会

 大谷アキラ(漫画)・夏原武(原案)・水野光博(脚本)による同名漫画を、山下智久主演で実写化したドラマの映画版『正直不動産』が公開中だ。2022年の連続ドラマから始まり、その続編となるスペシャルドラマ、連続ドラマに加えスピンオフドラマも制作されるなど大きな反響を呼び、ついに映画公開と人気シリーズに成長した。シリーズ全作を手掛けてきた川村泰祐監督が、主演・山下の魅力を語った。

【画像】山下智久、アメリカロケのメイキング写真

 本作は、かつて“ライアー永瀬”の異名をとるほど息をはくように嘘をついて営業成績ナンバーワンを誇っていた営業マン・永瀬財地(山下智久)を主人公に、不動産業界の内幕を描いたコメディー。ドラマシリーズでは、ある日、祠を壊した祟りによって嘘をつけなくなった永瀬が四苦八苦しながら“正直営業”に奮闘するさまが描かれた。監督を、ドラマ・映画「のだめカンタービレ」などのヒット作を生んだ川村泰祐が務めた。

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 映像作品ならではの醍醐味ともいえるのが、風の描写。風と永瀬の関係は複雑で、初めは永瀬が嘘をつこうとした瞬間にどこからともなく風が吹いて本音が飛び出し、おかげで営業成績はがた落ち。タワーマンションからおんぼろアパートへの転居を余儀なくされ、踏んだり蹴ったりの日々だったが、彼を営業マンとして、そして人として大きく成長させたのも風だ。ドラマのシーズン1の最終回では一時的に風が吹かなくなり嘘をつけるようになるも「成績は上がっているのに一つもうれしくない。お客様に後ろめたさを感じる」とモヤモヤ。シーズン2の最終回では顧客の一人である石田努(山崎努※崎=たつさき)から「祟りを解く方法を見つけた」と連絡を受けるも、「解くと風は二度と吹かないよ。それでいいの?」と念を押されるとためらい、結局現状維持となっている。現在、永瀬と風の関係はどうなっているのか……?

 「風はある意味、お友達(笑)。ドラマからだいぶ関係が変わっています。最初はただただ嫌っていたのが、今では吹いていないとちょっと寂しいぐらい。前にイッシー(石田)が“俺なら受け入れてうまく付き合う”と言っていましたが、その言葉通り、最近はうまく使いこなせない時もあるけど、寄り添って生きているんだろうなと。どうせ嘘をついたら風が吹くんだから、だったら最初から正直であろうと思いつつ、理性が弾けた時には風が吹く……といった調子で、つかず離れずといいますか。映画では、風により感情をもたせられると面白いよねという話を(脚本の)根本(ノンジ)さんとお話していました。初めにイメージしていたのは『アラジン』のジーニー(ランプの精)のような感じ。なおかつ永瀬に合わせた表現にできたらいいなと。例えば、永瀬の怒りが大きくなるにつれて風も激しくなるというふうに」

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アメリカロケのメイキングより山下智久

 風が吹くシーンで山下のアドリブが炸裂するのが本シリーズの醍醐味でもあり、川村監督は「視聴者を飽きさせることなくここまでシリーズを続けられたのは、山下さんの名コメディアンぶり、エンターテイナーぶりが大きい」と話す。

 「以前はシチュエーションに合わせて実験を行ったりして風を開発していたのですが、ここ最近は僕のイメージを山下さんに伝えて、山下さんがアレンジを乗せてくださる感じです。ドラマで最高だったのが、シーズン1の第7話。メインバンクの融資課の榎本(泉里香)と一緒に、とある夫妻の家を訪問したとき、永瀬が嘘をつこうとして風が吹きそうになった時、部屋を出て免れようとするんですが、風に押し戻されてしまう。あれは山下さんのアドリブなんです。最初は扉をバッタンバッタンやっていて、何をやっているのかわからなかったんですけど、“あ、風なんだ”と(笑)。そこまでの動きは僕には想像できなかったので“なんて面白いことを思いつくんだろう!”と。シーズン2の第9話では笹野高史さん(演じる賃貸アパートのオーナー)の前で、永瀬が机の上でサーフィンのマネをするところがあるのですが、あれも山下さんのアドリブで、あとからCGで波を足しました(笑)。他にもお正月スペシャルでは台本上ではなかったのですが、山下さんにマイクを渡したら使いますと言ってくださって。なおかつリハーサルになったらラップになっていたので驚きました(笑)」

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 そうした山下のアドリブは映画版でも健在。なおかつ、今回は一発撮りだったという。

 「映画でも永瀬がギターを持って歌い始めるシーンがあります。アフレコもなしで“せーの”で1発勝負。山下さんに“プレイバックします?”と確認したら“このまま行っちゃいます”と。別の場面で(後輩の)月下(福原遥)も歌うシーンがあるのですが、そこも一発撮りでした」

 スクリーンならではの風の見せ場も用意されており、「音がステレオではなく5.1chドルビーサラウンドであること、また映画はある意味アトラクションでもあるのでそうした楽しみもあるといいなと。冒頭で永瀬がラスベガスに行くシーンなんかは楽しんでいただけると思います」と川村監督。ちなみに、今回はMX4D(※映画のシーンと連動して座席が動き、風、水、香り、振動など11種類の特殊効果を備えたアトラクション型の上映システム)でも上映される。また、登坂不動産のセットにはシリーズのファンならニヤリとしそうな遊びも仕掛けられているといい、「月下が初めて1位を取った時のポスターが残っていたり、大河部長(長谷川忍)のパソコンに前にはなかったタコのシールが貼られていたり、美術的な小ネタはいろいろあるので探してみてください」と呼び掛けていた。(取材・文:編集部・石井百合子)

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