『モータルコンバット』続編、前作の反省点を修正 初参戦ジョニー・ケイジは「過去1ハードなチャレンジ」
世界的人気格闘ゲームを実写映画化した大ヒットアクションの続編『モータルコンバット/ネクストラウンド』のオンライン記者会見が行われ、カール・アーバン(ジョニー・ケイジ役)ら総勢16名のキャスト陣、監督のサイモン・マッコイド、プロデューサーのトッド・ガーナー&ジェームズ・ワン、脚本家のジェレミー・スレイターが出席し、撮影の舞台裏を語った。
太古より続く格闘トーナメント「モータルコンバット」をめぐる、人間界と魔界の戦士の死闘を描いた本作。魔界があと1勝すれば世界は終焉を迎えるという絶望的な状況の中、人間界の守護神ライデン(浅野忠信)率いる選ばれし戦士たちが立ち上がる。今月8日に全米で一足早く封切られると、公開初日の興行収入ランキングで全米ナンバーワンを獲得。前作の初日興収の約2倍という驚異的な数字を叩き出すロケットスタートを記録した。
映画の設定にちなみ、記者会見は人間界と魔界のチーム別にそれぞれ実施された。人間界パートには、カールとマッコイド監督のほか、ジョシュ・ローソン(カノウ役)、アデライン・ルドルフ(キタナ役)、ジェシカ・マクナミー(ソニア・ブレイド役)、メカッド・ブルックス(ジャックス・ブリッグス役)、ルディ・リン(リュウ・カン役)、デズモンド・チアム(キング・ジェロッド役)、ゲーム原作者の1人であるエド・ブーンが出席した。

前作以上のスケールで挑んだ本作の狙いについて、マッコイド監督は「1作目を通して、『モータルコンバット』の世界観や設定を理解して、その最大主義的な魅力を思い切り押し出せると気づいた」と語り、「感情や心の部分を軸に描きつつ、大きくて迫力のある見せ場を加える。それが最初からの狙いでした」と明かす。
初参戦となったジョニー・ケイジ役のカールは「本作は過去1ハードなチャレンジでした」と振り返り、「一瞬も無駄にしなかった。(撮影地の)ブリスベンに着いた瞬間すぐ移動して、荷物も持ったままで、すぐ始めるぞって現場に入って、いきなり本番って感じ。ちゃんと作ることの大切さは全員意識していたと思います。ファンのために作られた映画なので」とファンの期待に応えるべく撮影に挑んだことを明かした。
他のキャスト陣も、カールの発言に賛同するように笑顔で頷く。シャオ・カーン役のマーティンは「衣装を着たまま、スタントや動きをこなすのはすごく大変でした」と苦労を語ると、「朝2時入りも多く、撮影前にジムに行って体を作る必要もありました。トッドに言われたので、コンディションを落とすなって。常に完璧を求められてた。まあ最後のは冗談だけど(笑)」と笑顔で振り返り、会場を和ませた。
原作者であるエドは「詳しくは言えないですが、IMAX版を観たらゲームのファンならきっと驚くと思います。この映画にはいたるところにイースターエッグ(開発者が隠した隠し機能やメッセージ)が散りばめられていて、何度も観たくなると思います」とアピール。「ネットで一覧が作られるんじゃないかな。ゲームファンにとって嬉しいファンサービスだと思います」と太鼓判を押した。
続く魔界パートには、プロデューサーのトッドとジェームズ、脚本家のジェレミーのほか、マーティン・フォード(シャオ・カーン役)、タティ・ガブリエル(ジェイド役)、ジョー・タスリム(ビ・ハン/サブ・ゼロ役)、チン・ハン(シャン・ツン役)が出席。トッドは、原作ファンに寄り添った作品作りを心がけており「『モータルコンバット』のファンのすごいところは積極的に声を上げること。ゲームを熱心にやり込んでいて、設定も全部把握している。ここはあまり好きじゃなかったとはっきり意見を言ってくれる。うまくいかなかった部分を見直して、今作で修正するようにしました」と前作の反省点を続編で修正したことを明かす。
また、物語の中心人物であるジョニー・ケイジの描き方についても、脚本家であるジェレミーのこだわりが反映されていた。
「従来の『モータルコンバット』シリーズにおけるジョニー・ケイジの描かれ方を振り返ると、彼はどちらかというとコメディリリーフ的な存在だった。決してヒーローではなく、物語の中心人物でもなかった。そこで私たちは早い段階で、この人物と旅に出る物語をやろうと決めました。
「いくつかのゲームでは、彼は世界一の大スターという設定になっています。そういうところからキャラクターを始めると、成長したり、進化したり、目標や夢を叶えたりする余地がほとんどなくなってしまいます。一度そういうアイディアを思いついて、彼に命を吹き込むためにカールをキャストしたら、ジョニーを書くのは本当に楽しかったです」
稀代のヒットメーカーであるジェームズは「世界観もキャラクターも魅力的で、エネルギーにあふれていて、観る人を楽しませてくれます」と作品の魅力を語り。「スタジオや関係者がIPをずっと生かし続けてきたのは本当に素晴らしいと思います」と原作へのリスペクトを示す。シャオ・カーン役のマーティンも「チームの一体感と熱量は本当にすごい。だからこそ、この作品が生まれたのだと思います」とキャストの団結力をアピールしていた。(編集部・倉本拓弥)
映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』は6月5日(金)全国公開(R15+区分)


