来日のマッツ・ミケルセン、6年ぶり舞台挨拶でファンサ&日本愛炸裂!

“北欧の至宝”と呼ばれる俳優のマッツ・ミケルセンが来日し、5日に都内で行われた映画『さよなら、僕の英雄』(6月19日公開)の舞台挨拶付き特別先行上映会に登壇。撮影の裏話や日本愛などを語り、ファンを喜ばせた。
デンマーク本国で歴史的な大ヒットを記録した本作は、『愛を耕すひと』(2023)の脚本などでも知られるアナス・トマス・イェンセンの監督6作目。強盗事件を起こして服役していたアンカー(ニコライ・リー・コス)は、兄のマンフレル(マッツ・ミケルセン)と15年ぶりに再会するが、マンフレルは事件の際に盗んだ大金を隠した場所を忘れていただけではなく、なぜか自身をジョン・レノンだと思い込んでいた。兄弟は大金を入れたバッグを捜す旅に出るが、その旅はやがて自分を見つめ直すものとなる。
『残された者-北の極地-』以来6年ぶりとなる日本での舞台挨拶。拍手と歓声が響く中、軽やかな足取りで手を振りながら現れたマッツは「ハロー! ハイ、エブリワン。これって『The Last Viking』って書いてあるの?」とスクリーン上の邦題を確認し、「アナスが友人として自分の企画に招いてくれたこと、腕のある監督と一緒に仕事ができたことが誇らしいよ。ポエムのようなムードに包まれているけど狂気が表現されているところはアナスらしくもあり、とてもデンマークっぽい作品だと思うよ。アリガト」と挨拶。
撮影を振り返り、マッツは「ニコライと僕で兄弟のどちらを演じるかは話し合って決めたんだ。それを知ってから観るのも面白いよね」と呼びかける。同時期に役者になったニコライとは共演経験も多く、マッツは「イカれたキャラクターを演じることもあって、そういうときは『やり過ぎ。現実に戻って来て』と言ってくれる人が大切。お互いがそういう存在だよ」とニコライとの絆エピソードも語った。
アクションシーンは「スタントなしで自分でやるのが好き」というマッツは、「30年前だったら、もっと楽だったよね」と笑い、「若い頃、僕のヒーローはバスター・キートンとブルース・リーだった。今回はバスター風で、スタントには見えないけど、実際には体を張っているよ」とアピール。「手ではなく顔から倒れるシーンは、顔が傷つくと撮影が止まるから、演じ分けはスタントマンと密に話し合ったよ」と回顧した。
この日、冴えない風貌のマンフレルの等身大パネルも登場。マッツは、ヘアースタイルやメガネなど、ビジュアルのアイデアは自分でも出したというが「僕はやり過ぎちゃうんだよね」と苦笑すると、「デンマークでは、このファッションがめちゃくちゃ流行っているよ」と冗談も飛ばす。歌に関しては「なぜ少ししか歌っていないかは観ればわかるよ」と自嘲気味だが、ギター演奏には自信をのぞかせる。しかし、ステージ上にギターが運ばれることがわかると「今のはウソ!」と慌てつつ、軽く弾いて会場を沸かせた。
「東京コミコン」に参加するなど、作品のプロモーション以外でも来日しているマッツは、「文化、歴史、人々、食、日本の好きなところはたくさんあるよ。自国の文化を誇らしく思うことは素敵。デンマークを含めたヨーロッパは、もっと日本のことを学べばいいのにね」と日本愛を伝え、最後のフォトセッションではハートポーズも披露し、ファンを喜ばせていた。(錦怜那)


