アリ・アスター、『へレディタリー/継承』前日譚の脚本は執筆済み

アリ・アスター監督が、多くのファンを生んだ2018年のヒット作『へレディタリー/継承』の前日譚の脚本は執筆済みだとアメリカン・シネマテークのQ&Aイベントで明かした。Gold Derby が報じた。
同作はアスター監督の長編デビュー作で、家長の死後、遺された家族が想像を絶する恐怖に襲われるさまを描いたホラー。アスター監督いわく、その前日譚はすでに執筆済みだが、現時点で制作の目途は立っていないのだという。
『へレディタリー/継承』再上映のQ&Aに出席したアスター監督は、「この作品の前日譚を書いたんだ」と明言。ただし「どうしても(映画化するのに)適切なタイミングだとは思えなくて。続編ではなく前日譚だから、どう進めるべきかわからないんだ」と続けており、仮に映画化されるにしても、それはしばらく先のことになりそうだ。
アスター監督はトラウマのような経験となった同作の制作も回顧。当初、ダニー・デヴィートがプロデューサーとして資金調達を試みたがうまく行かず、アスター監督は最終的にある出資者と組むことになったのだが、その人物が最悪だったのだという。
「ある出資者の手に(映画が)渡ってしまったんだ。なんて言えばいいのか……“最悪”かな。彼がまた僕の人生に現れることになるかもしれないから、名前を出すのすら恐ろしいよ。本当に悪夢だった。自分の人生も、映画の権利も、すべて彼に売り渡すような契約をしてしまったんだから。僕は完全に彼の掌の上で転がされていた。この映画をなんとか完成させ、破綻してしまわないように必死に守り抜こうとしていたあの頃は、僕の人生で最も暗い時期の一つだった」と振り返っていた。(編集部・市川遥)


