『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』新キャストに薬師丸ひろ子、阿部寛、戸塚純貴、八木莉可子ら

映画『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』に薬師丸ひろ子、阿部寛、戸塚純貴、八木莉可子、井之脇海、山田真歩が出演することが発表された。
高度経済成長期、今と同じように人々がもがき苦しみ、心に不安が蠢いていた時代に、3人のバイタリティにあふれた日本人が、世界を魅了することになる名曲「上を向いて歩こう」を生み出しました。「689トリオ」と呼ばれた作曲家・中村八大、作詞家・永六輔、歌手・坂本九。彼らが走り抜けた「青春」「友情」そして「挑戦」。逆境の中、時代を切り開いた男たちが魂を紡いで作り上げたこの「SUKIYAKI」の誕生秘話を、事実に基づいたフィクションで、令和の時代にエンターテインメント大作として映画化。
本作の主人公であり、物語の核となる天才作曲家・中村八大を演じるのは、日本映画界の至宝・岡田准一。若くして「天才ジャズピアニスト」と謳われ、後に「明日があるさ」「こんにちは赤ちゃん」から「笑点」のテーマソングまで、日本の音楽史を彩る名曲を次々と生み出した音楽界の巨星に魂を吹き込む。メガホンをとるのは、『ヘヴンズ ストーリー』でベルリン国際映画祭の国際批評家連盟賞を受賞するなど、国内外で圧倒的な評価を誇る名匠・瀬々敬久。さらに、先月、八大の相棒となる作詞家・永六輔役に松坂桃李、世界を笑顔にした歌手・坂本九役に仲野太賀が決定。さらに2月に清野菜名、3月に仲里依紗、土屋太鳳、4月に上白石萌音、そして5月に吉岡里帆、前野朋哉、こがけんの出演が発表されている。
そしてこのたび、第6弾キャストとして、「689」トリオの裏側にあった知られざる日々を支え、彼らの運命を大きく動かしていく「689を突き動かした人々」を演じるキャストの出演が発表された。
坂本九の母・大島いくを演じるのは薬師丸ひろ子。大きな時代のうねりの中で、もがきながらスターの道を歩んでいく息子をいつでも温かく包み込み、彼の天真爛漫な生き方を肯定し続けた母親を演じている。家庭での素朴なやり取りを通じて、のちに日本中を笑顔にする「九ちゃんスマイル」の原点となった無償の愛を、丁寧に表現している。
ジャズの世界にいた中村八大に、歌謡曲という新たな挑戦を突きつける鍋山プロデューサー役には、阿部寛。若きクリエイターたちの才能にいち早く目をつけ、中村八大が第一回レコード大賞を取るきっかけをくれた人物を、持ち前の熱量でエネルギッシュに演じ切った。
そして、永六輔とともに熱意を持って番組づくりに奔走する毒島ディレクターを演じるのは、戸塚純貴。型破りな表現者たちが集まるテレビ草創期の現場で、共に新しい時代のエンターテインメントを切り拓こうと汗を流した等身大の同志を、人間味豊かに演じている。
さらに、安保闘争に参加する永六輔の前に現れ、彼の心に大きな衝撃を与える女子学生役には、八木莉可子が決定。平和への強い思いを胸にデモ行進に参加する中、激動の時代を生きる若者の姿を瑞々しく演じた。
また、ほかに689トリオを取り囲むキャスト陣の出演も発表された。クラシックやジャズから歌謡曲の世界へと飛び込み、激しいプレッシャーと戦う中村八大の唯一の音楽理解者でマネージャー役には、井之脇海。激動の昭和を懸命に生きる人々の一人であり、物語の中で名曲「上を向いて歩こう」をこよなく愛する男の子の母親役に山田真歩の出演も決定した。
映画『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』は12月25日(金)公開。キャスト・スタッフのコメントは以下の通り。
大島いく(おおしまいく)/薬師丸ひろ子(やくしまる・ひろこ)
「上を向いて歩こう」は、私自身子供の頃から口ずさんでいた馴染みのある曲です。
過去にも共演させていただいている太賀さんとこの作品ご一緒できるということで、 再会がとても楽しみでした。
私が演じるいくさんは、働き者で子どもへの愛情が深く その存在に心を打たれました。
激動の時代の中で、仕事に心血を注いだ登場人物の生き様が伝わる作品になるのではないかと思います。
鍋山プロデューサー(なべやまプロデューサー)/阿部寛(あべ・ひろし)
(注:阿部寛さんの役は、架空人物です。阿部寛さんのコメントは、当時の事実として、八大さんに作曲を依頼した人物をリスペクトした発言です)
何本かご一緒している瀬々監督の現場はいつもパワフルで、本当に映画らしい良い雰囲気があります。今回は古い建物での撮影もあり、何十年も前の空気感にすごくワクワクしました。作中に出てくる「上を向いて歩こう」といえば、僕の中でも坂本九さんのあの笑顔や歌う姿が今でもぱっと浮かぶほど、強烈なインパクトが残っています。今回、今の音楽業界の形や芸能界のベースを築いた、もの凄く偉大で貴重な渡辺晋さんを参考に、役に臨みました。その凄まじい努力とビジネス能力、そして先人の残された功績に深い敬意を示して演じさせていただきました。何度か共演している主演の岡田さんがこの時代をどう演じるか本当に楽しみですし、当時の夢や活気のパワーを皆さんにもぜひ受け取ってほしいです。
毒島ディレクター(ぶすじまディレクター)/戸塚純貴(とづか・じゅんき)
瀬々監督の現場は、撮影中に瞬間的に思いついた言葉をそのままセリフに反映させていくなど、作品が膨らむワクワク感があり楽しかったです。私が演じたのは、若い世代が上の世代に関係なくどんどんテレビを作っていけた、一番熱く活気あふれる時期のディレクターです。「上を向いて歩こう」は、誰に教わったわけでもないのに気づけば自然と歌える、不思議と馴染みのある曲でした。シンプルな歌詞の奥には涙がこぼれないように堪えるといった深い意味もあり、とにかく元気になる楽曲だと感じています。僕自身、上京した頃は何もできない自分に悔しい思いをして、涙がこぼれないように上を向いて歩いたような経験があります。
女子学生/八木莉可子(やぎ・りかこ)
初めての瀬々組でしたが、スタッフの皆さんもとても温かく、一丸となって良いものを作ろうとする本当に熱い現場でした。私は平和への強い思いを持って安保闘争のデモ行進に参加した女子学生を演じました。現場では緊張していましたが、初めて共演した松坂桃李さんの優しく柔らかい雰囲気に身を委ねてお芝居をさせていただきました。私自身、上京して仕事が上手くいかなかった時期に、家でこの曲を聞きながら涙を堪えていた思い出があります。誰もが知る名曲の知られざる裏側にある、もの凄く素敵で熱いストーリーをぜひ劇場で見届けていただけると嬉しいです。


