「風、薫る」虎太郎がシマケンに「少しの嫉妬と引け目」 小林虎之介が三角関係を語る

連続テレビ小説「風、薫る」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか)で主人公の一人・一ノ瀬りん(見上愛)の幼なじみ、竹内虎太郎を演じる小林虎之介が、虎太郎のりんへの思いや、恋敵シマケンこと島田健次郎(Aぇ! group・佐野晶哉)と出会った時の心情について解釈を語った。
朝ドラ第114作「風、薫る」は、田中ひかるの著書「明治のナイチンゲール 大関和物語」を原案に、激動の明治時代に看護の世界へ飛び込んだ二人のナースを描く物語。実在した大関和さんと鈴木雅さんをモチーフとしたりん(見上)と直美(上坂樹里)が、傷ついた人々を守るために“バディ”として奔走するさまを描く。
虎太郎は、りんと同じ村の生まれで、元足軽だった竹内家の長男。りんとは幼いころから気を許せる仲ではあるが、育ちの格差を痛感している。
「虎太郎は根っからの純粋さと優しさがある人で」と虎太郎の人物像に触れ、「足軽の家に生まれ百姓になり、幼いころから近くにいたりんを、笑顔がすてきだとかそんなささいなことで好きになっていったのだと思います。物語が進むにつれてりんとの身分の差を知り、距離感をものすごく悩みながら生きているのだろうと感じました」と虎太郎のりんへの思いを推測する小林。
運送業を営む奥田亀吉(三浦貴大)との結婚生活に苦しんだすえ離婚したりんに「りんが結婚を決めたときは相手がいい人であってくれればと、幸せを願っていたと思います。結婚がうまくいかずに環を連れて実家に戻ってきたとき虎太郎は平気な顔をしていましたけれど、自分がこの人と結婚して家庭を築いて3人でいたかった…と演じていて悲しい気持ちになったことを覚えています。時代が目まぐるしく変わるなか、虎太郎自身も大人になる過程でいろんな迷いで苦しんでいたと想像します」と心中を慮る。
第12週(60回)では虎太郎が上京する展開となり、小林は「ずっと栃木で働いていましたが、生活が苦しくなり家族を守るためにお金を稼がなきゃいけない。暮らしを変えるため、そして自分のこれからの生き方も考えて東京に出てきて働いていた。製薬会社の給仕から社員となったタイミングでりんに会いにきました。りんのことは一途に思い続けているので東京で困っていたら支えてあげたいという気持ちはもちろんあります。ただ、それだけではなく、虎太郎自身もやりたいことや家族へのいろんな想いを抱えて東京にきて、必死に変わろうと頑張っている最中だと思います」と虎太郎の現在に思いを巡らせる。
そして、虎太郎と恋敵ともいえるシマケンとの場面については「虎太郎は鈍感だと思うのでりんがシマケンに好意があるかは分からないですが、東京でしゃれたメガネをかけた文字の書ける賢そうな男がりんの近くにいるというだけで、少しの嫉妬と引け目も感じてしまった。自分が劣っているように見えるのが嫌で「銀座の製薬会社で…」と気取って言ってはみたものの、分かりやすくライバル視をしてしまいましたね」と振り返り、「これからの虎太郎がどんな運命をたどることになるのか。どうなるにしても視聴者の皆さんには「虎太郎がんばって!」とこの先も応援してもらえるように演じていきたいです」と意気込みを語った。(石川友里恵)


