長野博、「ウルトラマンティガ」30周年「光を当て続けてくれた」ファンへ伝える感謝【インタビュー】

長野博&ウルトラマンティガが握手!「ティガ」30周年ステージ会場にて
長野博&ウルトラマンティガが握手!「ティガ」30周年ステージ会場にて - (C)円谷プロ

 放送開始から30周年を迎えた伝説の特撮ドラマ「ウルトラマンティガ」(1996~1997)で、主人公マドカ・ダイゴ役を務めた俳優・長野博。ウルトラマンの日である7月10日、“聖地”杉並公会堂で行われた30周年記念イベント「ウルトラマンティガ30th プレミアムステージ」に登壇した長野は、当時のキャストと約26年ぶりの再会を果たした。イベント直前にインタビューに応じた長野が、当時の記憶をたどりながら、30年間「ウルトラマンティガ」を愛し続けたファンへの感謝の言葉を紡いだ。

【画像】グリッターティガ、「ティガ30th」ステージにサプライズ登場!

スタッフ&出演者が同じ方向を向いていた

16年ぶりの新作テレビシリーズとして制作された「ウルトラマンティガ」 - (C)円谷プロ

 「ウルトラマン80」(1980)以来、ウルトラマンシリーズ16年ぶりの新作テレビシリーズとして誕生した「ウルトラマンティガ」は、地球平和連合TPCの特捜チーム「GUTS」に所属するダイゴが、3000万年の時を経て復活した超古代の光の巨人=ウルトラマンティガに変身し、怪獣や宇宙人と戦いを繰り広げる物語。ウルトラマンの形態が変化する「タイプチェンジ」を初めて導入するなど、その後のウルトラマンシリーズにも大きな影響を与えた。

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 あれから30年、円谷プロダクションの公式サブスクリプションサービス「TSUBURAYA IMAGINATION」での配信などを通して、「ウルトラマンティガ」の物語は次世代へと語り注がれてきた。長野は「30年経つと、周りの方々に『当時観ていました』と声をかけられることが増えました。リアルタイムで観ていた世代だったり、放送当時はまだ生まれていなかった方もDVDなどで観られるようになり、今もこうしてお声をいただけるのは、本当にありがたいことです」と30周年を迎えた心境を語る。

 「実は、きのう(取材日の前日)も郊外ロケで出会った同い年の方に『「ウルトラマンティガ」観ていました』と声をかけられたんです。『お子さんがですか?』と尋ねたら、『いや、僕です』と。昭和ウルトラマンの活躍を観て、平成から再び始まったウルトラマンシリーズも観てくださっているみたいで、とても嬉しいことですよね」

 村石宏實原田昌樹川崎郷太ら監督陣をはじめ、小中千昭長谷川圭一右田昌万といった脚本家、スーツアクターを務めた権藤俊輔中村浩二など、「ウルトラマンティガ」を支えたスタッフも錚々たる顔ぶれだ。「スタッフや出演者が同じ方向を向いていて、すごくいいチームで撮影ができました。その形が、今につながっているのかなと思います」と話す長野。当時サード助監督だった八木毅は、長野がダイゴを再演した映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』(2008)の監督を務めており、「こうして関係性が変化するのも、作品が続いているから体験できることだと思います」と感慨深げな表情を見せた。

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30年経っても色褪せぬ変身ポーズ

全てが洗練されていたウルトラマンティガ - (C)円谷プロ

 全52話のテレビシリーズにおいて、特に印象に残っている変身シーンはどこか尋ねてみると、長野は初めて変身ポーズを披露した第4話 「サ・ヨ・ナ・ラ地球」を挙げた。

 「はじめてウルトラマンティガの変身ポーズを撮った山奥でのシーンです。当初は変身ポーズがなかったので、村石監督とその場で『変身ポーズがあった方がいいよね』と雑談しながら決めました。朝礼台みたいな台があり、その上で『どうしましょうか…』と話し合い、その場でパッと浮かんだポーズで『それにしよう!』とあの変身ポーズが生まれました」

 腕をクロスさせ、変身アイテム「スパークレンス」を高らかに掲げるウルトラマンティガの変身ポーズは、多くのファンの記憶に刻まれ、新たな世代へと継承されている。「僕も昭和ウルトラマンの変身ポーズを真似していたので、『ウルトラマンティガ』の放送から30年が経っても、覚えていてくれたり、真似してくれるのは幸せなことです」

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思い続ければ、何にでもなれる

受け継がれた光は消えない!「ウルトラマンティガ」30周年ビジュアル - (C)円谷プロ

 光であり、人であるマドカ・ダイゴの魅力は「1つ1つのことに真摯に向きあっているところ」だと話す長野。30周年を経て、大人になったダイゴに再会できる機会があるとしたら、「僕とダイゴも一緒に歳を重ねています。だから、今の僕が思うダイゴを自然に演じることになると思います」と想像を膨らませていた。

 テレビシリーズ最終話「輝けるものたちへ」では、世界中の子供たちが光となり、邪神ガタノゾーアとの戦いに敗れ、石像と化したウルトラマンティガを復活させた。当時テレビの前で応援していた視聴者の“光”は時代を超え、今日まで「ウルトラマンティガ」という作品を照らし続けてきた。

 「『ウルトラマンティガ』は、(第1話に)『光を継ぐもの』というタイトルがついているくらい、みなさんが(ウルトラマンティガに)光を与えてくれる。最終話でグリッターティガになるきっかけも、今回のイベントのテーマもそうです。ウルトラマンは1人で戦っているわけではありません」

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 長野は「ウルトラマンティガ30th プレミアムステージ」の中で、作品を支え続けてきたファンが放つ“光”を確かに受け取ったことだろう。「『ウルトラマンティガ』が30年間続いてきたのも、作品の力がすごかったことだけではなく、ファンのみなさんがずっと応援してくださり、光を当て続けてくださったから。思い続ければ、何にでもなれる。そういったことを、作品から感じ取っていただけたら嬉しいです」。ウルトラマンティガを灯した“光”は、その輝きを失うことなく、次世代へと確かに継承されていく。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

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