アニメ「スター・ウォーズ」神山健治総監督、ライトセーバーの新アイデアは少年時代の思い出から発想 ファンの拡大願う

日本発の『スター・ウォーズ』長編アニメシリーズ「スター・ウォーズ:ビジョンズ/九人目のジェダイ」の前夜祭2話上映イベントが4日に都内で行われ、神山健治総監督、多田俊介監督、主人公カーラ役の声優・赤崎千夏(崎=たつさき)、さらに『スター・ウォーズ』ファンの川村壱馬(THE RAMPAGE)が登壇。神山総監督は作品に込めた思いや、制作の裏話を語った。
本作は、世界最高峰のアニメスタジオが独自のビジョンで『スター・ウォーズ』を描いたアニメ「スター・ウォーズ:ビジョンズ」から派生した長編シリーズで、銀河の平和を守ろうと戦うジェダイの物語。セーバースミス(鍛冶屋)・ジーマが作るライトセーバーが、持ち手の資質やフォースに反応して色や長さが変わる特性を持つところも見どころ。
神山総監督は、制作するにあたって大切にしたことを問われると「子供の頃に『スター・ウォーズ/新たなる希望』を観た時の印象を、もう一度映像に収めたいという思いが動機でした。そうなると(テーマは)ジェダイなのかな……ということと、ライトセーバーが欠かせないアイテムだと思うので、それを前面に出したいと思いました」と返答。さらに、「名もなき青年だったルーク(・スカイウォーカー)が冒険の旅に出たように、新しい主人公がライトセーバーを携えて銀河の旅に出ていく。そこが『スター・ウォーズ』の醍醐味で基本になると思っていたので、そこを軸に組み立てました」と語った。
劇中のライトセーバーのアイデアについて、神山総監督は「12歳の時に『スター・ウォーズ』を初めて観たときの勘違いから始まったみたいなところがあります」と切り出し、「僕はジェダイしか使えないと思っていたし、ライトセーバーの色はその人のフォースの色だと思っていたんですよ。だけど、『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』でハン・ソロがナイフみたいに普通に使っていたので、僕が思っていたのと違ったんだなと思いました」と回顧。続けて、「その時の事が忘れられなくて、やっぱりジェダイしか使えない方が格好良くないかなと思っていたので、(アイデアとして)使わせていただきました」と説明した。MCから「時を越えて思いが形になったということですよね。すごく大胆な発想」と伝えられると、神山総監督は「ありがとうございます。恥ずかしいですけど……」とはにかんだ。
神山総監督は「『スター・ウォーズ』の人気がどんどん出てほしいけど、長くやっているから若い人たちが最初から全部を観るのは重労働」と気遣いつつ、「日本はアニメを観る人が多いので、アニメという入り口から『スター・ウォーズ』の世界に入って来てくださる人がいたらいいなと思っています」と呼びかけた。(錦怜那)
「スター・ウォーズ:ビジョンズ/九人目のジェダイ」は8月5日よりディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」日米同時全話一挙独占配信開始



