『踊る大捜査線』青島俊作が「和久さんの表情に」白洲迅が目撃したレジェンドの新たな一面

青島俊作の新たなバディに大抜てき! - 美浦秋役の白洲迅
青島俊作の新たなバディに大抜てき! - 美浦秋役の白洲迅

 織田裕二が演じる刑事・青島俊作の新たな物語を描く映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』(全国公開中)で、シリーズ初出演を果たした俳優・白洲迅。大河ドラマ「豊臣兄弟!」の出演も話題の白洲が、『踊る』の世界観でレジェンドキャラクターたちと共演している。大好きなシリーズの撮影現場で、どのように役と向き合い、カメラの前に立ったのか。織田や同じく新キャストの趣里との共演を振り返りながら語った。

【撮り下ろし写真】白洲迅、『踊る』新世代を担う若手刑事に!

役者に作りこませすぎない『踊る』の撮影現場

スピード感がある『踊る大捜査線』の撮影現場

 白洲は「『踊る大捜査線』がまた始まったんだ! ということにまず感動しちゃいました」と完成版を観て最初に思ったことを明かす。「サブタイトルの通り、青島さんがメトロポリスを駆け抜けまくっていて、ストーリー自体もものすごく駆け抜けていました。その中に自分の姿があって、本当に『踊る』の世界に入らせてもらったんだなという感慨もありました」と素直な思いを漏らした。「スピード感がありながら、押さえるべき台詞や感情はちゃんと印象に残りました。しかもことさら“ここ大事ですよ”ってやらずに、おもしろさの中に溶け込ませている。本広(克行)監督の手腕なんだろうなと思いました」

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 青島が誘拐事案で都内を駆け回り、爆弾や毒性ウイルスによる破壊予告や、玩具拳銃による連続殺人事件などが起こる盛りだくさんなストーリー。白洲が演じる美浦秋は、麻布中央署に所属するスマホ依存気味の若手刑事で、下町・台東署のじゃじゃ馬刑事・芝田ひばり(趣里)とともに青島の熱と行動力に巻き込まれ、やがて彼の影響で変わっていく。

 「撮影現場では、あまり説明なく進むんです。なんとなく感じてやるものだってふわふわした状態でお芝居していたのですが、あとから織田さんや趣里さんに聞いたら、やっぱりそういう感じだったって。僕、間違ってなかったってホッとしました(笑)。役者たちにあまり作りこませ過ぎないリアリティーが画に出ていた感じがして、それも作品の魅力なのかなと思います」と撮影現場の様子を明かした。

青島の走る距離に衝撃

冒頭から走りまくる青島俊作 - (C) 2026フジテレビジョン BSフジ ビー・エー・シー

 自身が出ていないシーンは、よりワクワクして観たという。「織田さんがあんなに走っているとは思いませんでした(笑)。亀山(千広)プロデューサーが、これまでの劇場版の青島さんの走った距離を計算したらしいんですけど、今回は、1作目から4作目までの総走行距離の3倍近かったと。恐ろしい作品ですよ(笑)。でも織田さんに、58歳でもまだそうやって挑戦しようと思わせた脚本や企画は素晴らしいと思います。僕ら演じる側を、まず楽しませようってしてくださっているということですもんね。そこからエンタメとしての『踊る』は始まっているんだと思います」

 印象に残ったシーンもたくさんある。「二朗さん(佐藤二朗/警視庁クリニックの医師・指方輝役)が面白すぎて、改めて台本とどう変えているのか照らし合わせながら本編を見たいなと思いました(笑)。スリーアミーゴス(北村総一朗、小野武彦、斉藤暁)は『こんな形で出てくるんだ!』と思ったし、おなじみの方々がたくさん登場するところは涙が出るくらい嬉しかったです。ウイルス兵器の僕らの一連は、思ってもいなかったシーンになっていました(笑)」

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『踊る』お馴染みの捜査会議シーン - (C) 2026フジテレビジョン BSフジ ビー・エー・シー

 青島については「14年も間が空いたのに、またここにきて新たな一面が見られたと思うんです」と感嘆。「ほかの皆さんもそうなんですけど、特に青島さんは表情や仕草のひとつひとつで、どういう人か、どういうシーンかわかる展開が随所にあったと思います。電動キックボードに乗っているところとか、それだけで青島さんのちゃっかり感が伝わってきますよね」と語る。

 白洲の一番の感動ポイントは、捜査本部の会議シーンだった。「美浦が急に前に出て強く意見するところの青島さんの表情が、和久(平八郎/いかりや長介)さんみたいなんです。織田さんご本人も『こんな表情が出来るんだな』っておっしゃっていました」。それは、繋がっていく大きな流れを描く今作のテーマにも通じる。「その表情を引き出す要素の1つになれたことが嬉しかったです」

時代に沿った考え方や風潮が投影されたストーリー

織田との共演作にまつわる小ネタも

 劇中でのおススメポイントも多い。「まず音楽がいいですよね。今回はまた新しいアレンジがされているんですけど、すごく惹き込まれるんです。それに、『ここでそれかける?』みたいな意外性もあります。また、雪乃さん(水野美紀)に注目です(笑)。あとは、誰のとは言いませんが、辞表シーンもリンクしているところがチェックポイントです。また、とあるカップ麺の名前も笑いました。ひばりの赤いマフラーは、僕が勝手に裏設定として意味を込めてました。こちらもぜひご注目ください」

 「しっかりと時代に乗って、今だからこその考え方や風潮もちゃんとお話に投影されています。SNSの使い方もその一つです。劇中アニメ『セブンベア』もすごく凝っていて、ナレーションの声を聞いて驚いちゃいました(笑)」と声を弾ませた。そうして白洲は「僕とひばりの、最後の表情はぜひ見逃さないでほしいです。あそこに行きつくことができたのは、ちゃんと積み重ねられたからだと思ったし、やったことが間違いじゃなかったって思えました」と晴れやかな顔で笑った。(取材・文:早川あゆみ、写真:高野広美)

映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』は全国公開中

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