伊藤歩、岩井俊二作品でオーディションに落ちた過去 『スワロウテイル』出演の経緯明かす

俳優の伊藤歩が4日、TOHOシネマズ日比谷で行われた『スワロウテイル 4K リマスター』初日舞台あいさつに、三上博史、Chara、岩井俊二監督と共に登壇。岩井監督から『スワロウテイル』出演の経緯を聞いて驚きを見せていた。
本作は、1996年9月14日に封切られ、多くの熱狂的なファンを生み出した映画『スワロウテイル』を、岩井監督自ら完全監修のもと4Kリマスター化・Dolby Atmos化。英語・中国語・日本語が入り混じる混沌の世界・円都に生きる者たちの輝きをエネルギッシュに描く。伊藤はChara扮する娼婦グリコに拾われるアゲハを演じている。
30年ぶりとなる4人そろっての舞台あいさつ。伊藤は「当時、渋谷のパンテオンという映画館で舞台あいさつを行いましたね」と懐かしそうに語ると「当時は16歳でした。いまはもう46歳です」と発言して会場を沸かせる。4Kリマスター版を観たという伊藤は「『本当に自分が演じていたのかな』というぐらい衝撃的でした。三上さんも観ていて涙が出たと話していましたが、自分もなぜ涙が出てくるんだろう……と不思議な感覚でした。懐かしくもあり、新しくもあり、自分の人生に大きな影響を与えてくれた映画だなと改めて思えた瞬間でした」と感想を述べていた。
伊藤は本作以降も、『リリイ・シュシュのすべて』や『花とアリス』など岩井作品に出演しているが、初めての岩井監督との出会いについて「覚えていないんですよね。確かオーディションだったんですよね」と回想。岩井監督は「そう、最初は『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』のオーディションなんです」と明かすと、伊藤は「落ちましたよね?」と笑う。
岩井監督は「実は『打ち上げ花火』のオーディションのとき『スワロウテイル』の企画はすでにあって。そのとき『アゲハだ』と思ったんです。他の人たちは(伊藤を)『すごく良かった』と言っていたのですが、僕は『この子は温存しておきたい』と思ったんです。そして(伊藤の)次にやってきたのが、(『打ち上げ花火~』で主演を務めた)奥菜恵で。もう『なずなだ』と思って。2人でオーディションが終わったんです」と裏話を披露していた。
当時13~14歳だったという伊藤は「全く覚えていなかった」と改めて強調しつつ、その後、制作会社のロボットから「映画を撮りたいので出演していただけますか」と『スワロウテイル』のオファーがあったという。伊藤は「全然意味が分からない」と思ったというが「私は『孔雀王』(1988)という映画が大好きで、三上博史さんの大ファンだったんです。CharaさんもCDを持っていて大好きだったので、一緒に仕事をするという実感がまったくなかった」と振り返っていた。
Charaも三上も、伊藤が大ファンだったことはまったく知らなかったようで「そんなこと全然言っていなかったよね」と驚くと、Charaは「一緒にバンドもやっていたのに」と水くさい伊藤にツッコミを入れていた。(磯部正和)



